2015/10/10

2015年10月10日(土曜)昨日9日、海外市場の動き

2015年10月10日(土曜)昨日9日、海外市場の動き

週末金曜日の海外市場は、米早期利上げ観測が遠のき、商品価格の上昇と株価高にドル売りが続く。FRBの意見相違が目立ち、米輸入物価指数が予想よりマイナス幅が縮小しドル売りも弱まり、結果、AUD+EURの強さ、GBPの弱さが目立つ。

NYダウは小幅上昇へ、米10年債利回りは前日と変わらず、WTIは50ドルを達成するも維持できず。金価格は上昇へ。

EURUSDは、ユーロ圏経済の回復期待と、追加緩和の動きも弱まり、今までのレンジの上限をい抜け1.1350を超え続伸、一時1.1380台へ上昇するも、米輸入物価のマイナス幅が縮小し伸び悩むが1.1350台を維持し強さが目立つ。

AUDUSDは、原油・商品価格の上昇は続き、欧州市場で0.7340台まで上昇するも、米国市場では米輸入物価に伸び悩むが、0.73台を維持し強さを継続。

GBPUSDは、欧州市場の1.5380台を高値に、貿易赤字の拡大を引き金に売りが強まり、1.5300まで続落。クロスでのポンド売りが目立つ。

USDCADは、原油価格は上昇を続けるも、50ドル台で上げどまり、欧州市場の1.2900を安値に、カナダ失業率の上昇+米輸入物価に1.2990まで上昇するも、1.3台を上値にカナダドルの強さを維持。

USDJPYは、リスク選好の動きに円売りが続き、28日の追加緩和の期待は消えず、クロスでも円売りが目立った。アジア市場で120円台を上抜け、欧米市場で120.30台まで上昇するも、動きは緩慢。

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エバンズ・シカゴ連銀総裁=利上げは2016年半ばが適切で、2%のインフレ目標達成に一致。

ダドリー・NY連銀総裁=10月を含め、年内の利上げを想定しているが、これは予測。それまで多くの情報を入手する必要であり、確約ではない。

ダドリー・NY連銀総裁=非農業部門雇用者数の増加数が月間14万~16万で、労働市場は堅調な改善を示し、年間で失業率を0.5%押し下げる。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=年内の利上げは適切。10月か12月のFOMCで利上げはありうる。9月の決定は正しかった。利上げの是非を判断で消費動向の強さを見極める必要がある。

ドラギECB総裁=ユーロ圏は回復の兆しがみられる。成長見通しは引き続き下方へのリスク。

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CAD 9月 雇用統計: 失業率=7.1%(予想6.9% 前回7.0%)、雇用ネット変化率=12100人(予想10000人 前回12000人)、労働参加率=65.9%(予想65.8% 前回65.9%)→ 失業率は悪化、雇用は予想よりも拡大、直後からカナダドル売りが強まる。

USD 9月 輸入物価指数=前月比-0.1%(予想-0.5% 前回-1.8%)、前年比-10.7%(予想-11.3% 前回-11.4%)→ 予想と前回よりもマイナス幅が縮小へ。

USD 8月 卸売在庫=前月比0.1%(予想0.0% 前回-0.1-0.3%)、卸売売上高=前月比-1.0%(予想-0.4% 前回-0.3%)→ 卸売売上高は予想外にマインす幅が拡大。在庫は小幅上昇へ。