2015/10/29

2015年10月29日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年10月29日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

FOMC直後の反応の大きさを考えれば、いかに市場参加者は米利上げに疑問を持っていたかということが解る。逆に、日銀も30日に追加緩和をしなくても、今後の会合で追加緩和の思惑が絶えず円安相場へ引っ張り続ける可能性が高くなっている。もちろん、思惑による円ショートの巻き戻しはいつものことで、基本は押し目買い。

ECBは12月の理事会で追加緩和の可能性を示唆し、CADは弱いCPIと伸びない原油価格にドル高の流れは続き、NZも今日の金融政策委員会で追加緩和が示唆され、AUDも追加緩和の可能性は消えてはいない。

目先は、今日午後9時30分の米第3四半期GDPの速報値で一波乱あることは避けられそうにないが、昨日の各通貨の高値(ドルの安値)を超えて逆戻りすることも難しく、ドル高基調は変わらず。

USDJPY、FOMC後に120.50~60円を超えて→121.25円まで上昇するも、120.60円まで一時値を下げ、120.60~80円のレンジで動けず。円安が加速していることで、無理に日銀が追加緩和をしなくてもいいのでは? との意見もあるが?

EURUSD、FOMC後に1.1080→1.0900まで急落、欧州市場で買い戻しが強く1.0960台まで値を戻す。テクニカルにもEURの底値は見えず、大量移民流入による混乱も無傷とはいえないだろう! ポジション調整と実需のEUR買いが強まったところが、売り場のイメージは変わらず。

GBPUSD、FOMCの発表前から1.5340台を高値に上げ止まり、1.5340→1.5250まで急落、1.5270台を戻り高値に上値の重い展開が続く。

AUDUSD、FOMCで0.7150台→0.7080まで急落、戻り高値も0.7120台へ届かず、上値の重い展開が続く。

NZDUSD、FOMCで0.6720→0.6640台まで急落、早朝にNZ中銀は政策金利2.75%の据え置きを決定、声明では利下げの可能性を示唆ち直後は0.6620まで急落するも直ぐに0.6720直前まで値を戻したが、再び0.6650っ近くまで値を下げている。


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NZ中銀は声明=NZドル高が続くなら追加利下げが求められる。中国や東アジアの成長見通しに懸念が残る。引き続き今後の経済指標次第で、現時点では様子見が適切。


李克強中国首相=今後5年間は最低6.53%の成長が必要。