2015/10/02

2015年10月2日(金曜) 弱すぎる米雇用統計を受けた、欧州・米国市場序盤の動き

2015年10月2日(金曜) 弱すぎる米雇用統計を受けた、欧州・米国市場序盤の動き

弱い米雇用統計にドルは沈没!

世界中が注目した、米雇用統計は、失業率が5.1%で変わらなかったが、非農業部門雇用者数は、14.2万人と弱く、平均時給、週平均労働時間共に弱い数字となった。

10月28日のFOMCで利上の可能性は弱まり、米金利は低下、欧米株価は下落、そして、ドル安へ。

為替市場では、最も素直に反応したのは、USDJPYの売り+EURUSDの買い。AUDUSDは直後の上昇から逆に安値を更新。NZDUSD+USDCAD+GBPUSDは、直後のドル売りからドルの買い戻しが見られた。

USDJPYは、前日の弱い日銀短観を受け、日銀の追加緩和期待が高まる中、失業率は上昇、政府筋か「景気対策の必要性の有無を10月中に判断」との報道に円売りを膨らませていた。

そんな最中に、弱すぎる米雇用統計の発表を受け、米金利低下+米株安、米早期利上げ観測が薄れドル売りが加速し、120.30→119.00円まで下落、119円を割り込むと118.50円が重要なポイントとなる。

EURUSDは、弱い欧州株にさえない。雇用も欧米株価は弱く、ユーロ売りが続く中で、1.1150で下げ止まり、1.1100の大台を維持。そんな最中に、弱すぎる米雇用統計。EURUSDは1.1150→1.1315まで上昇。EURUSDは1.1100~1.1400のレンジを抜け出すまでは、多くは期待できない。

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日本の雇用統計=雇用統計: 失業率3.4%(予想3.3 前回3.3%)、有効求人倍率=1.23(予想1.21 前回1.21)

豪小売売上高=前月比0.4%(予想0.4 前回-0.1%)→ 予想通り

英建設業PMI=59.9(予想57.5 前回57.3)→ 予想を上回る

ユーロ圏生産者物価指数=前月比-0.8%(予想-0.6% 前回-0.1%)、前年比-2.6%(予想-2.4% 前回-2.1%)→ 予想よりマイナス幅が拡大

米雇用統計: 失業率5・1%(予想5.1% 前回5.1%)、非農業部門雇用者数=14.2万人(予想20.3万人 前回17.3→13.6万人)、平均時給=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.3→0.4%)、前年比2.2%(予想2.4% 前回2.2%)、週平均労働時間=34.5時間(予想34.6時間 前回34.6時間)→ 予想外に悪くドルは全面安

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日本政府筋=景気対策の必要性の有無を10月中に判断。11月16日発表の7~9月期GFDPを見てから判断する方針を前倒し、秋の臨時国会で補正予算を審議する可能性も。