2015/10/23

2015年10月23日(金曜)昨日22日、海外指標の動き

2015年10月23日(金曜)昨日22日、海外指標の動き

ドラギECB総裁は追加緩和の可能性を示唆、強い米経済指標も強い → EURは急落し主要通貨でも全面安、欧米市場では株価は上昇し、金利は低下。

EURUSDは1.1300→1.1100台まで急落し、その影響と強い米経済指標に、主要国通貨(GBP+JPY)は弱く、逆に株高+金利低下に、資源国通貨(AUD+CAD+NZD)は健闘。

欧米株は大幅上昇(EUROSTOXX50+2.47%、DJIA約+1.9%)、欧米金利は低下(独10年債利回り0.568→0.496%、米2年債利回り0.6290→0.5925%近辺)。

WTIは45.45近辺で伸び悩み小幅上昇に留まり、EURUSDの急落にドルインデックは大幅上昇、そして、USDJPYは120.70円台まで上昇。

※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、上抜けできなかった120円台を突破、NZDJPY+AUDJPY+CADJPYの買いも強く、120.50円のポイントを超え120.70円台まで続伸。

EURUSDは、強い米経済指標+ECBの追加緩和の可能性に1.13の壁を割り込み、1.11まで急落。この水準を割り込むとさらなら下落の可能性が強まる、重要なポイントで下げ止まる。

GBPUSDは、強い米経済指標+EURUSDの急落の影響を受け、EURGBPの売りの下げ幅はやや弱まるも、強い英小売売上高に上昇していた1.55台から1.5370台まで続落。

AUDUSDは、強い米経済指標による売り圧力も、株価の上昇+金利低下に、大枠0.7180台~0.7230台のレンジで上下。クロスではAUD買いの動きが強まる。

NZDUSDは、上昇している数少ない通貨。強い米経済指標による売り圧力も、株価の上昇+金利低下に、NZDは全面高。

※※※※※※※※※※※※※※

◎英小売売上高は予想外に増加、2013年12月以来の高水準で一時GBP買いが強まる。
◎ECBは政策金利の据え置きを決定、予想通りでドラギECB総裁の記者会見を控えて、動けず。
◎新規失業保険申請件数が改善し、ドル買いが強まる。
◎ドラギECB総裁は記者会見で、ECBはユーロ圏経済を支えるために、中銀預金金利の引き下げを選択肢も含め、新たな刺激策を模索
◎ドラギECB総裁記者会見=新興国の影響を受けユーロ圏のインフレ率と成長率は下方リスクがある。QEは2016年9月まで継続し必要なら延長する。責務にのっとり全ての手段を使う準備がある。物価の回復は予想より緩やかな可能性。→ EUR売りが強まる。
◎ドラギECB総裁記者会見=数人は追加刺激策の実施を支持。預金金利の引き下げを話し合った。
◎ドラギECB総裁記者会見=物価の回復は予想より緩やかな可能性。インフレへの下向きリスクの一つは為替レート。

※※※※※※※※※※※※※※

◎GBP 9月 小売売上高=前月比1.9%(予想0.4% 前回0.1%)、前年比6.5%(予想4.7% 前回3.5%)、除く自動車・小売売上高=前月比1.7%(予想0.4% 前回0.2→-0.7%)、除く自動車・小売売上高=前年比5.9%(予想4.8% 前回3.7→3.2%)→ 予想を大幅に上回り直後からポンド買いが強まる
◎USD 新規失業保険申請件数=25.9万件(予想26.5万件 前回25.5→25.6万件)、4週間移動平均26.325(前回26.5→26.525万件)、受給総数10月10日=217万人(10月3日220.8→216.4万人、9月26日220.4→220.9万人)→ 予想外に改善しドル買いが強まる
◎CAD 8月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.5→0.6%)、除く自動車前月比=0.2%(予想0.2% 前回0.0%→0.1%)→ 予想通りの結果となるも、新規失業保険申請件数が強くドル買いへ
◎USD 9月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.37(予想-0.20 前回-0.41→-0.39)
◎USD 8月 FHFA住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.6→0.5%)
◎EUR 10月 消費者信頼感・速報値=-7.7(予想-7.5 前回-7.1)
◎USD 9月 中古住宅販売件数=前月比間4.7%(予想1.5% 前回-4.8→-5.0%)、555万件(予想535万件 前回531→530万件)
◎USD 9月 景気先行指数・総合指数=前月比-0.2%(予想0.0% 前回0.1%)