2015/10/12

2015年10月12日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2015年10月12日(月曜)アジア・欧州市場の動き

東京市場とNY市場が休場の月曜日、AUD+GBP買いの流れが目立つ。

前日のIMF総会では中国経済への楽観的な見通しが広まり、中国人民銀行の事実上QE拡大の報道に上海総合は3.28%と大幅に上昇。

リスクオンの動きへと動くも、フィッシャーFRB副議長は年内の利上げの可能性を指摘、結局は薄商いの中で動きは鈍い。USDJPYは大枠120.00~20円のレンジ、AUDUSDは0.7370台まで続伸し強さが目立つ。


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IMF総会では、中国の当局者が年率6%超の成長は可能性と説明、中国経済への安心感が広まる。

中国人民銀行=信用貸付資産の再担保制度を、試験的に広東省と山東省で試験的に実施してきたが、上海市や天津市、遼寧省、江蘇省、湖北省、四川省など9省市まで拡大すると発表。市場では、中国版量的緩和策(QE)との指摘もあり、今回の規制緩和で最大7兆元(約140兆円)の流動性拡大に繋がる可能性がある。


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バイトマン独連銀総裁=ユーロ圏経済は緩やかな回復局面にあるが、新興国の低迷とともに成長下振れリスクが高まる。

クーレECB専務理事=ユーロ圏には着実な回復の勢いがみられる。リスクは外部から来るというのが我々の判断。量的緩和の拡大や延長について決定するのは時期尚早。

ドラギECB総裁=多数の困難が世界の成長に影響する中でも、ユーロ圏経済には耐久性がある兆候が幾つか見られる。

ドラギECB総裁=ECBには1.1兆ユーロ規模の資産購入プログラムのうち、まだ7000億ユーロ
が残っている。ECB当局者らは現時点ではプログラムを現状のまま進める方針だが、必要ならば拡大する用意があると重ねて発言。


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フィッシャーFRB副議長(11日)=FRBの年内の利上げ実施に値する十分な力強さを備えている可能性があるが、利上げの正確なタイミングを決定する上で当局は国内の雇用の伸び鈍化や国際情勢を注視。

フィッシャーFRB副議長(11日)=見通しでコミットメントではない。利上げ開始時期と、FF金利誘導目標の調整は、今後の経済動向に大きく左右される。

フィッシャーFRB副議長(11日)=2016年半ばの利上げが、インフレ目標の達成につながらる現時点で、世界経済の動向から受ける米経済への影響は、政策決定に大な影響を及ぼさず。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=2016年半ばの利上げが、インフレ目標の達成につながらる。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済は満足のいく方向に向かい、10月か12月のFOMCの利上げは適切。今後数週間から数カ月、利上げの是非を判断する上で消費動向の強さを見極める必要がある。

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トルク首都アンカラで爆弾事件=97名死亡の自爆テロで、トルコリラは続落。

黒田日銀総裁=現行の量的・質的金融緩和(QQE)を継続、追加緩和には慎重。