2015/10/16

2015年10月16日(金曜)昨日15日 海外市場の動き

2015年10月16日(金曜)昨日15日 海外市場の動き

42ぶりの水準に改善した米非農業部門雇用者数と、若干強い米CPIに、ドル全面高へ。

USDJPYは、欧州市場の序盤にで118.50円を割り込み118.00円台へ下落、強い米経済指標に118.70台へ上昇、再び118.00円の壁を再度試し118.20台まで下落するも、午前1時ごろを底値に、米金利+米株が上昇する中、クロスで円売りもあり、118.90台まで急進(直接的な要因は不明)。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁の追加緩和の可能性発言に続落のEURUSDは、何とか1.1350台をキープ。この水準が重要。


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ルー米財務長官は米連邦債務、11月3日までに上限に達する見通し。米国が11月16日の利払い不履行も、債務上限問題でアナリスト警告。

ルー米財務長官=米国は通貨を弱くしないという強いメッセージを示している。強い米経済は自然と強いドルにつながる⇒ ドル高による貿易問題をけん制?

ダドリーNY連銀総裁=労働市場の改善が継続している限り、利上げ前にインフレ率が必ずしも上昇している必要はない。労働市場のリソースに対する圧力は高まっており、こうした圧力と、インフレに対する自分自身の確信との間には関連性がある。

ロイター社、エコノミスト調査(前回9月22日)=12月米利上げ確率60→55%へ低下(58人/79人)。12月末時点のFFレート・中間値は0.375%→0.375%変わらず、2016年第2四半期末0.875%→0.625%へと後退。

フィッチ=ブラジル信用格付けをBBBからBBBマイナスに引き下げた。ジャンク等級の一段階手前の水準で、リセッションや政治不安に、まもなく投資適格級格付けを失う恐れがあると警告。

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ユーロへの不安=①ポーランド(10月25日総選挙で右派政党の政策を不安視)やルーマニアの政局不安(政局不安にIMFが新規融資を承認するか疑問視、ボンタ首相汚職で起訴、来年総選挙)、②中欧ルートで欧州に押し寄せる移民や難民(影響が不透明で、労働コストの上昇)、③独VW の排ガス不正問題の影響(VWの工場はチェコ共和国やスロバキア、ハンガリー、ポーランドのGDPの0.5~2.9%を生み出している。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏では総合インフレとコアインフレも明らかに目標水準を下回っており、追加の措置が必要。

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