2015/10/09

2015年10月9日(金曜)昨日8日、海外指標の動き

2015年10月9日(金曜)昨日8日、海外指標の動き

為替市場は今後の利上げ観測の後退を織り込み済みで、発表直後の動きに上下変動するも、人民元高+株高に、AUDUSD+NZDUSDは上昇し、原油価格の上昇にUSDCADは下落。AUDJPY+NZDJPYの上昇も目立った。

主要通貨は上下変動を繰り返すも、資源国通貨とのクロスでは弱く、基本レンジを抜け出せず。

今後は相変わらず、米経済指標と中国経済(含む株+人民元相場)を動向に、短期的に相場変動が続くことは避けられず。

今日は週末金曜日。本来ならばポジション調整の動きが強まる日なのだが、リスク回避の巻き戻しが続く可能性を意識。

原油価格(WTI)は一時50ドル台へ上昇、金価格は上昇から逆に下落へ。NYダウは続伸し17,000ドル台へ。米金利は上下しながらも、米10年債利回りは2.1%台へ続伸するも、2年債の上昇は鈍く、VIXは17台まで続落。

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USDJPYは、日銀の追加緩和はなく円高傾向が続くも、黒田日銀総裁の強気発言は変わらず。アジア市場で一時119.60台まで下落するも、10月28日の追加緩和の観測は残るなか、FOM議事録にも反応は鈍く、欧米市場は大枠119.70~120.00円の動きに終始。

EURUSDは、一日を通じて大枠1.1240~1.1320レンジ。ECB議事録では「ユーロ圏の景気減速の可能性があるが、影響を判断するのは時期尚早」と相変わらず様子見。EMヘッジ通貨にEURは弱く、EURAUD+EURCAD+EURNZDの売りが続く。基本は1.1100~1.1350のレンジを抜け出せず。

JPYクロスは2極化。EURJPY+GBPJPYではレンジに終始し、AUDJPY+NZDJPY+CADJPYでは円安が加速

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弱い米雇用統計前のFOMC議事録は、予想の範囲内。早期利上げ観測は薄れ、コモディティ通貨高の動きが続く。

FOMC議事録は、年内の利上げの可能性は残すも。中国発による世界経済の成長減速が米成長に及ぼすリスク拡大を懸念。今後の情報を見極めるため、利上げを見送った。

しかし、2日の弱い米雇用統計前の決定で、現状はより弱きになっている可能性を市場は意識し、年内の利上げ観測が遠のくとの判断


FOMC議事録(9月17日)=年内の利上げの可能性は残すも。世界経済の成長減速が米成長に及ぼすリスク拡大を懸念し、今後の情報を見極めるため、利上げを見送った。

FOMC議事録(9月17日)=景気見通しが大幅に変更されることはなかった。景気見通しが悪化していないことを裏付ける追加情報を待つのが賢明と判断した。

FOMC議事録(9月17日)=多くは年内の利上げを予想。ドル高による純輸出の影響も懸念。以前より物価の下振れリスクを認める参加者が増加。数人は見通しや物価の下振れリスクを懸念。

FOMC議事録(9月17日)=数人は成長見通しと物価へのリスクが増したと判断。6月時点より失業率の上振れリスク認める参加者が増加。

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カーニーBOE総裁=利上げのタイミングはFRBの影響は受けず。利上げの動きは年末ごろ鮮明になる。世界経済の動向を懸念。中国は英経済にとって重要だが絶対的ではない。

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