2015/10/07

2015年10月7日 昨日6日、海外市場の動き

2015年10月7日 昨日6日、海外市場の動き

ドル全面安! 英米利上げ時期のさらなる延長を意識、リスク回避の巻き戻しが続く。

米貿易赤字は予想より拡大。日銀・中国人民銀行・ECBは相変わらず追加緩和の可能性があり、FRBとBOEは利上げ期待が強いが、利上げ時期が、来年以降に更にずれ込む可能性を強く意識。

USDJPY、今日の日銀緩和の有無を確認するまで動き難く、120.10~50のレンジで動けず。
EURUSD、ドル売りをリードし、1.1270台へと上昇
GBUSDU、利上げ先送りグループながら、ショートポジションの巻き戻しが強く、1.5230台へと上昇
AUDUSD、弱いリスクオンの流れが続き、0.7170台へと上昇
NZDUSD、弱いリスクオンの流れが続き、0.6540台へと上昇
USDCAD、弱いリスクオンの流れが続き、原油価格の上昇に1.3030台へと下落

欧米市場だけを見ると、すべての通貨で円安。

WTIは48ドル台へと大幅上昇、+5.31%
金価格は一時1150ドル台へと上昇
DIJAは上下変動しながらも、0.08%と小幅上昇
EURO STOXX50は、+0.93%上昇

米10年債利回りは2.056→2.037%へ低下
米2年債利回りは0.605→0.601%とほぼ変わらず
独10年債利回りは0.566→0.596%へ上昇

DXYは96.106→95.478と低下
VIXは19.54→19.29へと低下

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◎ゴールドマンサックス=米利上げ時期は混迷、2016年以降へ先送りも予想。メインシナリオは12月利上げ開始だが、生産と雇用の減速を理由に事実上のゼロ金利政策がこの予想よりも「はるかに長引き、2016年に入ってからもしばらく続く、あるいはさらに長期化する可能性がある。
◎市場センチメント=変動激しい株式市場と中国経済の減速は世界の景気回復を阻害させる恐れを危惧。FRBとECBは2017年まで利上げ先延ばしする可能性を意識。先物市場ではBOEの利上げ時期は2016年12月から2017年3月を織り込む。
◎米3年債入札=最高落札利回り0.895%で4月以来の低水準、応札倍率3.14倍で昨年8月以来の低水準。
◎アトランタ連銀GDPNow=第3四半期GDP予測、実質個人消費が押し上げられ、0.9%→1.1%へ上方修正。
◎PIMCO顧客へのレポート= ECB、日銀、中国人民銀行などの他の主要中銀が一段の緩和策を導入する構えであるのに対し、FRBは12月に引き締めに動いたとしても、これまでになくハト派的な利上げになる。
◎NY連銀=2010年の米国株の瞬間急落(フラッシュ・クラッシュ)や2014年10月の米国債の瞬間急騰(フラッシュ・ラリー)など、非流動性の現象は一層頻繁に発生している。流動性リスクの増大は、市場参加者のバランスシートにかかる規制というよりも、むしろ市場構造の変化や競争による可能性が大。社債の流動性リスクも高まっている。
◎IMF世界成長見通しを下方修正=商品相場の低迷を受けた新興国の落ち込む。2015年の世界成長率予想を3.3%(7月予測)→3.1%へ下方修正。16年は3.8%→3.6%へ下方修正。
◎IMF世界成長見通しを下方修正=金融危機とリセッション終息から6年、オーストラリアからドイツに至るまで世界経済は依然としてまだら模様であり、状況は悪化している。ブラジルとロシア経済は縮小しつつあり、日本とユーロ圏も芳しくない。長らく世界経済を率いてきた中国は減速している。その一方で米経済は金融当局が利上げを検討するほど、強い成長に近づいている。
◎IMF世界経済見通しは中南米経済は景気後退へ=深刻なブラジルのリセッションや商品価格の下落を受けて、中南米・カリブ海諸国が今年、マイナス成長に陥り、今年の中南米GDPは+0.5%(7月予測)→-0.3%に下方修正。2016年1.7→0.8%へ下方修正。ブラジル経済の落ち込みが想定以上。
◎IMF世界経済見通し中国は据え置く=2015年6.8%、2016年6.3%に据え置く。
◎IMF世界経済見通し米国は2016年2.5%→2.6%へ上昇修正、2017年3.0%→2.8%へ下方修正。
◎IMF世界経済見通し日本は2015年0.6%、2016年1.0%に下方修正、日銀は必要なら追加緩和を。
◎IMF世界経済見通しユーロ圏は2015年1.5%、2016年1.6%
◎IMF世界経済見通しロシアとブラジルはマイナス成長。