2015/10/04

2015年10日4日(日曜) 最新のIMMポジション(9月29日集計分)から 

2015年10日4日(日曜) 最新のIMMポジション(9月29日集計分)から 

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計しており、先週末の弱い米雇用統計の数字は反映されていないが、市場全体のポジションとセンチメントは十分把握することはできるので、全体的な流れとして捉えていただきたい。

9月22日と29日一週間のIMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-200,075→-208,636コントラクトへと、-8,561ネットショートが増加し、ドル換算ではドルロングが約12億ドル増加した。ただし、この時点で米雇用統計の改善と10月の利上げ期待が含まれていないので、ドル売りが強まっていたことを考えれば、逆にドルがしょーとへと変化している可能性もあり、割り引いて考えてほしい。

全体でみると、円+豪ドル+NZドルのショートは減少し、ユーロ+スイスフラン+カナダドルのショートは増加、ポンドは少額ながらロングからショートへと転落している。全通貨で、増減幅も極めて限定的で安定し、米雇用統計を前にして、レンジ相場が続いていたように思えてならない。

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円・ポジション
-23,678→-22,052(1,626)、2週連続の増加でショートは減少するも、大きな変化は見られず、スポット市場と同じく方向感は定まらず。

ユーロ・ポジション
-81,033→-87,660(-6,627)、増減の変化を繰り返しているが、ネットポジションではショート8万台を4週連続で続けており、欧州株の下落にもかかわらず、大きな変化は見られない。

ポンド・ポジション
1,267→-2,047(-3,314)、3週間ぶりにショートが拡大し、ネットポジションもロングかあショートへと変化しているが、共に増減幅は限定的で、スポット市場ではポンド安のイメージが強い反面、大きなポジションの変化となっていない。

スイスフラン・ポジション
-1,876→-2,715(-839)、2週連続でショートポジションが拡大しているが、大きな変化となっていない。増減の変化も少なく、安定している通貨ともいえる。

カナダドル・ポジション
-38,394→-42,235(-3,841)、6週連続でショートが減少し、カナダドル買いが目立っていたが、今回はネットでショートが拡大しているが3,841コントラクトと大きな減少に至ってはいない。

豪ドル・ポジション
-52,832→-48,865(3,967)、増減の変化を繰り返しているが、ネットポジションではショート4万台~6万台を11週連続し安定している。

NZドル・ポジション
-3,529→-3,062(467)、増減の変化を繰り返しながらも、ネットポジションは-3,062と少なく、3週連続で-2~-3千コントラクト台の低位で安定している。