2015/10/08

2015年10月8日(木)欧州・米国市場序盤の動き

2015年10月8日(木)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は強いが、米株は小幅下落。米10年債利回りは低下から上昇へと変化、WTIは上昇へ。ドルは欧州市場の売りから、米金利の上昇に買いへと変化。午前3時のFOMC議事録を前にして、動きも弱まる。

EURUSDは、独貿易収支の輸出は-5.2%と大幅に低下するもEUR売り見られず。株安にリスク回避のEUR買いが強まり、1.1300の大台を超え、一時1.1310台へと上昇。ECB理事会では「ユーロ圏の景気減速の可能性があるが、影響を判断するのは時期尚早」と相変わらず様子見で売りへと変化し、1.1240まで下落。結局は元の水準へ。

GBPUSDは、欧州市場に入ると1.5370台へ急進、BOE金融政策委員会では「インフレ率は2016年春までは、1%を下回る水準にとどまる見通し」と、ハト派の内容に、ポンド売るへと変化、強い米新規失業保険申請件数に、1.5260まで続落。

USDJPYは、欧州株高とドル買いの流れに一時119.60台まで下落するも、ドル買いの流れに119.90台を回復、結果として大きな動きに至らず。

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独 8月 貿易収支=196億ユーロ(予想189億ユーロ 前回250→224億ユーロ)→ 貿易黒字は予想外に増加へするも、輸出-5.2%、輸入-3.1%と、輸出は2009年来で最大の落ち込み。

CAD 9月 住宅着工件数=前年比23.07万件(予想20.0万件 前回21.69→21.43万件)→ 予想を上回る。

CAD 8月 新築住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.3%(予想 前回1.3%)→ 予想を上回る。

USD 新規失業保険申請件数=26.3万人(予想27.4万件 前回27.7→27.6万件)、失業保険継続受給者数=220.4万人(予想220.5万人 前回219.1→219.5万人)→ 予想より大幅に改善へ

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BOE金融政策委員会=8対1(マカファーティー委員)で政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想り。

BOE声明=コスト圧力が過大評価されている。英労働市場のコスト上昇圧力はごく弱く、インフレ率が目先、2%の目標まで上昇することはない。

BOE声明=インフレ率は2016年春までは、1%を下回る水準にとどまる見通し。

BOE議事要旨=新興市場の鈍化が、先進国の経済に大きな影響を及ぼしていることを示す証拠はほとんどない。一部委員は、先行きはやや弱まっている。

ECB議事録(9月3日)=ユーロ圏の成長とインフレの下振れリスクについて、さらに時間をかけて検討することを選択。

ECB議事録(9月3日)=ドラギECB総裁は、中期的見通しに持続的な影響を与えるかどうかを判断するには、依然として時期尚早。

ECB議事録(9月3日)=チーフエコノミストのプラート理事は、個人消費が引き続きユーロ圏景気回復の主要な原動力。中国など新興国市場の不透明感によりユーロ圏の景気減速の可能性があるが、影響を判断するのは時期尚早。新興市場国経済が直面している問題は世界的な見通しに影を落とし、これが早急に弱まる可能性は低い。

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バイトマン独連銀総裁=さらなる緩和を拒否。

ムーディーズ=中国のソブリン格付けを維持。

OECB=8月の景気先行指標は、主要国の大半が鈍化するもユーロ圏は横ばい。

独主要経済研究所=第3四半期GDP0.4%と予想。2015年2.1%→1.8%へ下方修正。2016年GDPは1.8%と予想。低失業率や賃金の堅調な伸びで民間消費が押し上げられ、輸出の伸び低迷を補う。