2015/10/24

2015年10月23日(金曜)欧州・米国市場前半の動き

米金利は大幅上昇、欧米株は上昇、ドルは全面高へ。

中国は予想外に金利を引き下げ、直後はAUDUSD+NZDUSDは上昇し、USDCADは下落しドル売りが強まる。

しかし、カナダのCPIは弱くUSDCADは上昇しドル買いへと変化。米金利の大幅上昇に、AUDUSD+NZDUSDは急反転し急落し、EURUSDは1.10台まで続落、GBPUSDは1.5330まで続落、ドルは全面高へ。

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USDJPYは、欧州市場の序盤にで本田内閣官房参与の「今すぐ追加緩和をする必要はない」との発言に一時120.20台まで円高が進むも下げ止まり、中国の利下げに、円クロスの売りに上昇。リスク選好+株高+ドル全面高の流れに、円クロスでは逆に円買いが強まるも、USDJPYは121.20円台へ続伸。

EURUSDは、製造業・サービス業共に強く総合も強いが、サービス業の1年後の期待指数が10か月ぶりの低水準で、在庫比率は9か月ぶりの低水準で、12月のECB追加緩和の期待が引き続き強い。米金利の上昇にEURUSDの買い期待館は裏切られ、1.1080~00を割り込むと続落し1.1000台で推移。

GBPUSDは、1.5410台を高値に、ドル全面高の流れに売りへと変化、1.5330まで続落。

USDCADは、中国は予想外に金利を引き下げに、リスク選好に1.3100→1.3040まで下落するも、カナダCPIが弱く+米金利の上昇に1.3060→1.3180台へ急進。

AUDUSDは、中国は予想外に金利を引き下げに、リスク選好に0.7260→0.7290まで上昇するも、USDCADの売りや米金利の上昇に0.7290→0.7200まで続落。

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○中国人民銀行は、1年物預金金利を0.25%引き下げ1.5%へ、1年物貸出金利を0.25%引き下げ4.35%へ、預金準備率を0.5%引き下げ17.5%へ変更し、上限を撤廃。
○ECB四半期ごとの専門家調査=ユーロ圏のインフレ率は年内ゼロ%をわずかに岩回り、2年間は2%の目標に届かない見込み。インフレ予想は2015年
0.1%、2016年=1.0%、2017年=1.5%と、前回より0.1~0.3%下方修正。
○日銀の金融システムリポート=金利1%通年で上昇すると、2015年6月時点で大手行2.3兆円、地域銀行2.8兆円、信金2.1兆円の評価損が発生。
○本田内閣官房参与=今すぐ追加緩和をする必要はない。
○日経平均株価は389円高で、8月31日以来の高値水準へ上昇。

◎FRN 10月 総合PMI・速報値=52.3(予想51.9 前回51.9)、製造業PMI・速報値=50.7(予想50.2 前回50.6)、サービス業PMI・速報値=52.3(予想51.8 前回51.9)→ 製造業・サービス業共に強く総合も強い 
◎GER 10月 総合PMI・速報値=54.5(予想53.7 前回54.1)、製造業PMI・速報値=51.6(予想51.8 前回52.3)、サービス業PMI・速報値=55.2(予想53.9 前回54.1)→ サービス業は予想を上回り、総合も強い
◎EUR 10月 総合PMI・速報値=54.0(予想53.5 前回53.6)、製造業PMI・速報値=52.0(予想51.8 前回52.0)、サービス業PMI・速報値=54.2(予想53.5 前回53.7)→ 製造業・サービス業共に強く総合も強いが、市場はサービス業の1年後の期待指数が10か月ぶりの低水準で、在庫比率は9か月ぶりの低水準で、12月のECB追加緩和の期待が引き続き強い。
◎CAD 9月 消費者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.0%)、前年比1.0%(予想1.1% 前回1.3%)、BOCコア前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2%)、BOCコア前年比2.1%(予想2.2% 前回2.1%)→ 予想を下回りカナダドル売りが加速へ
◎USD 10月 製造業PMI・速報値=54.0%(予想52.8 前回53.1)→ 予想を上回る