2015/10/17

2015年10月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き

2015年10月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き

週末金曜の為替市場は、相変わらず不透明な米金融政策の行方と、ポジション調整も一巡したのか、比較的狭いレンジでの展開となった。

他の市場も総じて小動きで、原油価格(WTI)は47ドル台へと小幅上昇、欧米株は小幅上昇に留まり、米10年債利回りは2.03%近くへと小幅な上昇にとどまっている。

その中で、欧州市場ではトルコ軍がシリアとの国境付近で無人機を撃墜するなど、緊張の高まりにUSDTRYが一時2.91台近くへと上昇するなどトルコリラ安が一時強まった。

ドルは、メスター・クリーブランド連銀総裁の「利上げ開始を遅らせるほどリスクが増える。米国は利上げに対応できる」との発言。やや強い米鉱工業生産・設備稼働率と、予想外に強い米ミシガン大学消費者信頼感指数もあり、比較的堅調に推移していた。

USDJPYは、119円絡みの狭いレンジで終了かと思いきや、午前1時過ぎには119.20~30円超えのストップをつけ119.60円台まで上昇、同じタイミングで
EURJPYも135.70円を超え、GBPJPYも184.50円を超え、一時円売りが強まっていた。

EURUSDは、1.1330台で下げ止まり、1.1300~50の底値を維持。前日のノボトニー・オーストリア中銀総裁の追加緩和の可能性示唆発言の影響が続き、クロスではEUR売りは継続。クーレECB専務理事の「ECBへの過度の期待を危惧」発言に上昇するも、来週のECB理事会で追加緩和期待が残っているのか? 1.13~1.15のレンジ内での取引ながら上値は重い。

GBPUSDは、相変わらず1.55台を達成できず。早期利上げ推進派のフォーブスBOE政策委員が「英金利は割合早い時期に引き上げられる」と強気な発言にも、1.54台での動きに終始し上値はやや重い。