2015/10/02

2015年10月2日(金曜) 昨日1日、海外市場の動き

2015年10月2日(金曜) 昨日1日、海外市場の動き

為替相場は、米雇用統計待ちで方向性見られず。

独株下落(-1.57%)、EURO STOXX50(-1.02%)、DJIAは一時200ドル近く下落するも-12.69ドル台まで戻す、米10年債利回りは2.0438%と、上下しながらもほぼ前日と変わらず、 WTIは一時47ドル台まで上昇するも、逆に45ドルを割り込み45.05ドルで終了。

為替相場は、米雇用統計待ちで方向性見られず。日銀の追加緩和期待による円売りも株安と米金利の伸び悩みで続かず。中国PMI+テクカルの買いを受けた豪ドルも、FOMC10月利上げ観測は消えず、米株と商品価格は弱く続かず。EURUSDは株安やECBの追加緩和の期待感(?)に下落するも、1.1100の壁を割り込めず上昇。

USDJPYは、119.00~121.50円のレンジを抜け出せず。
弱い日銀短観を受け、10月の利上げの可能性に、アジア市場では一時120.20台まで上昇。しかし、10月の米利上げの可能性は残り、新興国への影響が懸念する中、リスク回避の円買いの動きも強く上げ止まる。欧米市場では、弱い失業保険継続受給者数とISM製造業景況指数を受け、逆に119.50円まで下落から、119.90円台を回復。

EURUSDは、緩やかな下落が続くも1.1100は盤石。
欧州市場は、VW株は上下変動が激しく、独DAXの株価は下落し、ECBの追加緩和期待も残り、EUR売りの流れは止まらず、1.1140近くまで続落。米国市場に入り、弱い米経済指標を受け、アジア・欧州市場の高値を上抜け1.1180を超えるとストップの買いも強く、1.12台を回復、1.1180台を維持。

AUDUSDは、中国国慶節の祭日の中、中国国家統計局・Caixinの製造業・非製造業のPMIが注目されたが、想定内の結果に安心感が広まり、テクニカルポイントを上抜けし、買いが強まる。欧州市場では一時0.7080台まで上昇するも、欧米株は弱く原油価格も弱く0.7020台まで値を下げたが、前日の終値よりも上昇へ。


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◎米チャレンジャー企業人員削減数=前年比93.2%(前回2.9%)→ 予想外の大幅に拡大。
◎週間新規失業保険申請件数=27.7万件(予想27.0万件 前回26.7万件)→ 予想と前回より若干悪化するも、30週連続で30万台を割り込む。
◎失業保険継続受給者数=219.1万人(予想223.6万人 前回224.2→224.4万人)→ 予想と前回より悪化。
◎ISM製造業景況指数=50.2(予想50.6 前回51.1)→ 予想と前回を下回り、2013年5月以来の低水準。
◎建設支出=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.7→0.4%)→ 前回が下方修正されるも、予想を上回り2008年5月以来の水準へ。
◎ウィリアムズ・SF連銀総裁=完全雇用に近づき、年内の利上げを支持。住宅価格の急上昇は経済に関する過度な楽観の兆しかもしれない。
◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁=個人消費は強く、10月のFOMCで利上げは可能。

◎ユーロ圏製造業PMI・確報値=52.0(予想52.0 前回52.0)→ 予想と変わらず、仏50.6(予想50.4 前回50.4)、独52.3(予想52.5 前回52.5)。
◎英製造業PMI=51.5(予想51.3 前回51.5→51.6)→ 予想を若干上回る。

◎第3四半期 日銀短観: 大企業製造業業況判断=12(予想13 前回15)、先行き=10(予想10 前回16)、大企業非製造業業況判断=25(予想20 前回23)、先行き=19(予想19 前回21)、大企業全産業設備投資=10.9%(予想8.7% 前回9.3%)→ 設備投資と非製造業は予想外に強いが、製造業で景況感3四半期ぶり悪化、先行きは共に低下し警戒感が強まる。

◎中国国家統計局 製造業PMI=49.8(予想49.6 前回49.7)、非製造業PMI=53.4(予想 前回53.4)→ 製造業は前回と予想を若干上回るも、引き続き50を割り込み弱い
◎中国財政メディア(Caixin) 総合PMI・確報値=48.0(予想 前回48.8)、製造業PMI・確報値=47.2(予想47.2 前回47.0)、非製造業PMI=50.5(予想51.2 前回51.5)→ 製造業は予想通りで前回を上回るも、非製造業は予想と前回を大幅に下回り、総合も弱い。

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○アリアンツ の首席経済アドバイザー=新興国市場は完全に錯乱した状況だ。市場が崩壊している。新興国経済全体が減速しており、それが米経済にも影響する可能性があるが、米国がリセッションに陥ることはない。
○バイトマン独連銀総裁=欧州経済は原油安により恩恵を受けるため、ECBは追加的な刺激策を導入する必要はない。
○キム世界銀行総裁=米利上げは来年以降にすべき。FRBの利上げは新興国に悪影響で、原油・天然ガスの業者は既に危険な状況にある。
○ゴールドマン・サックス・グループ=年内の米利上げに向け、金融市場の準備は整った。