2016年6月15日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き
明日未明のFOMCは、恒例のことで直後の変動は大きいが継続性にとぼしいのでは? サプライズを期待できそうになく、イエレン議長の記者会見でもそれほど期待度は高くない。
まあ、ドット・チャート(経済予想値)で年内の利上げの可能性とその時期を占い、サプライズがなければ短期的な急変後は動きが弱まることになりそうで、明日昼後の日銀と黒田総裁発言が次に控えている。
もちろん、英国民投票もリスクも世論調査を通じて十分に注意しなければならない。
米日金融政策の発表というイベントリスクを直前にして、市場はポジション調整の動きが活発に見られた。
為替相場は、日経平均株価は久々に前日比でプラスで終わり、弱い原油価格にも、USDJPYは106円台を維持し、久しぶりにドル安+円全面安の展開が続いている。
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USDJPYは、原油価格が続落の中で、株価も何とか上昇で終わり、米日金融政策を直前にしたポジション調整に緩やかな上昇。この動きを予測した利食いの円売りが今日の市場をリードしている。
FOMC、日銀とサプライズがなければ、来週の英国民投票のリスクが重くのしかかり、円高相場が復活する可能性は十分あると思えてならない。
全てのリスクが現実化されたわけではなく、USDJPYの戻りも107円台までは期待できそうにない。
EURUSDは、引き続き心配でならない。米日金融政策とは別の世界で、独10年債利回りがマイナスに変化したことは、リスク資産の買いとはいえ、歴史的な動きを感じる。英国のEU離脱の可能性の高まりが根底に残り、EURの買い戻しも勢いがみられない。
欧州市場に入るとさらなる上昇となるのか? 1.1320台を超えてこないと続落リスクが心配でならない。
AUDUSDは、0.7400を超えて買い安心感を見ることができるのか? 潜在的な豪ドルの強さはさておき、0.7350~0.7400の50ポイントレンジのどちらに抜け出すのだろうか? どうも雰囲気は下落リスクが強そうに思えてならない。
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NZD 第1四半期 経常収支=13.06億NZドル(予想10.5億NZドル 前回-26.14億NZドル)→ 予想を上回るもNZ買いは限定的
AUD 6月 ウエストパック消費者信頼感指数=102.2(予想 前回103.2)
FRN 5月 消費者物価指数・改定値=前月比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想-0.1% 前回-0.1%、HICP前月比0.5%(予想0.4% 前回0.1%)、HICP前年比0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)
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