2016/06/08

2016年6月8日(水曜)昨日7日 海外市場の動き

2016年6月8日(水曜)昨日7日 海外市場の動き

AUD+NZD+CADとJPYは上昇、EUR+GBPは上下変動するも大きな変化は見られず。

原油価格(WTI)は50ドル台半ばへ上昇、ダウは1万8千ドルを上回るもは終盤にかけて上昇幅を縮小、米金利は低下へ。

為替相場の動きは通貨間で異なり、AUD+NZD+CADのコモディティー関連通貨の上昇が目立った。

資源価格は上昇し原油価格が50ドル台へと上昇する中で、早朝の豪中銀の金融政策の据え置きと、現行水準を時の可能性を示唆する発言に、AUDUSD+NZDUSDは上昇、USDCADは続落へ。

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USDJPYは、108円を達成できず、欧州市場で付けた107.90円台と高値に、ロンドンフィキシングに向けて107.10円台まで続落、米株も伸び悩み107.20~50円のレンジでの動きへ。円はクロスでも円売りから買いへと変化し、相場の中心レートが107.10~50へと変化。

EURUSDは、米雇用統計後の上昇を維持し、1.1330~80のレンジで上下しながらも、ユーロ圏GDPの上方修正に底堅く、1.1350近辺を中心とした値動きを2日間継続。1.1300~1.1400の上下のポイントを抜け出した方向に動きが加速する可能性が高まるも、英国民投票の影響を受ける可能性は高く、英国のEU離脱=EUR売りの要因も消えず。

GBPUSDは、最新のEU離脱を問う世論調査の結果は、離脱・残留が拮抗へ。離脱増加に過剰反応したポンド売りの反動に、一時1.4600台まで値を戻すも、離脱リスクは変わらず、1.4500台まで緩やかに下落。世論調査の結果で右往左往する流れは変わらず。

AUDUSDは、第一関門の豪中銀の金融政策は据え置きでクリア。第二関門のスティーブンス豪中銀総裁は「政策スタンスの維持」を示唆し、緩和の示唆は見られず。豪ドル買いの流れが加速し、一日を通じて0.7460台まで続伸。ただし、9日のNZ中銀の金融政策が待ち構えており、市場の予想は拮抗しながらも緩和リスクもあり、どこまで上昇できるかは疑問。

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◎豪中銀金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定→ 予想通りながら一部で緩和期待もあり、直後から豪ドル買いが強まる。
◎スティーブンス豪中銀総裁=策スタンスの維持が、経済の持続的成長とインフレがいずれ目標水準を回復することと一致→ 現行水準の維持を示唆。豪ドル買いの要因となる
◎ユーロ圏第1四半期 GDP・確定値=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)→  個人消費が強く予想を上回り1年ぶりの高水準に、EURUSDの買いが一時強まる。
◎第1四半期 非農業部門労働生産性=-0.6%(予想-0.6% 前回-1.0%)、単位労働コスト=前期比4.5%(予想4.0% 前回4.1%)→ 単位労働コストは予想と前回を上回るも、相場へのインパクトは見られず。
◎カナダIvey購買部協会指数=49.4(予想51.5 前回53.1)→ 予想を下回りカナダドル買いが弱まる。

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中国人民銀行=5月外貨準備は3.19兆ドル(予想3.2兆ドル 前回3.22兆ドル)で2011年12月来の低水準。ドル高や散発的な市場介入が影響。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=長期資金供給や社債買い入れを今月から開始するため、現時点では追加措置の導入よりもこれまでの措置の実施が優先事項となっている。

S&P=金利コストの上昇が成長加速や歳入の伸びで相殺されなければ、財政状況は悪化する。主要中銀の金融緩和策がなければ、財政状況はかなり悪化していた。25カ国の分析では大半は、金利が長期平均に近い水準であれば、昨年の財政赤字のGDP比率は0.1~0.2%ポイント上昇していた。

米中経済対話の共同声明=FOMCは可能な限り予想可能にを織り込む。