2016/06/21

2016年6月21日(火曜)昨日20日、海外市場の動き、【予想外に円高へ】

2016年6月21日(火曜)昨日20日、海外市場の動き、【予想外に円高へ】

週明けの為替相場は、英国のEU離脱(BREXIT)の世論調査(18日=3社)で残留派がやや拡大。

その影響にリスク回避の巻き戻しが強まり、債券利回りは上昇+原油価格は上昇+世界的に株価は上昇。

為替相場はGBP買いがリードし原油高もあり、AUD+NZD+CADも続伸、逆にEURは続落。そして、予想外にJPYはクロスを含め円高が復活(除くGBP)、USDJPYは103円台へと下落し円高へと変化。

GBPJPYの激しい売り(?=未確認)にGBPUSDも一時急落するなど、変動は大きなるも、JPY+GBPは共に上昇傾向が続く。

原油価格(WTI)は上昇し49.78ドルと50ドル台を狙う位置へ。アジア・欧州株は大幅上昇し、ダウ平均は開始直後の高値から伸び悩も+129.71(+0.73%)上昇。米10年債利回りは1.68%と前日からは上昇を維持。

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USDJPYは、104.50円を中心に狭いレンジで取引が続いていたが、ロンドンフィキシングを境に円高傾向が強まる。午前2時にはGBPJPYが急落し、USDJPYが下落=GBPUSDも下落と、GBPJPYの売りの影響ではと考えられる(未確認)。市場は23日の英国民投票を前にして、離脱・残留の両方のリスクを考えて複雑な動きをしている可能性も。

EURUSDは、アジア市場の高値1.1380、欧州市場の高値1.1350台と上値は重く、EURGBPに連動しながら一時1.1300台まで続落。GBPJPYの急落時には、EURGBPの連動性が薄らぐ中で、1.1300の大台を何とか維持するも、上値は重い。

GBPUSDは、1.4700台が大きな壁になり上げ止まる。GBPJPYの売りなのかは不明ながら、GBPJPYの急落時に一時1.46割れまで下落。すぐに買い戻しが強まり1.4700近辺を維持し底堅く推移。23日の国民投票を直前にし、ポンド相場の変動が高まる可能性が強い。

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カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=ブレグジット(BREXIT)は穏やかで直接的に影響するも影響は穏やか。米インフレは段階的に2%に回帰する。FRBの年内利上げについての見通しを言うのは非生産的。

ゴールドマンサックス=ブレグジット(BREXIT)は依然として拮抗し不透明で、米国債のショートは時期尚早。

PIMCOレポート=米商業用不動産の価格は、1年間で最大5%下落する可能性。

IMF日本経済に関する報告書=アベノミクスは持続的な高成長や物価上昇率を確保できず、2%の物価目標や財政健全化目標、成長率など政策当局の掲げた目標は現政策では期限までの達成が困難。

IMF日本経済に関する報告書=消費税引は段階的に15%まで引き上げるべき。労働市場改革と所得政策の重要性を強調し、そのために財政・金融政策のさらなる強化も必要。

IMF日本経済に関する報告書=USDJPYは円高が進み、中期的なファンダメンタルズと概ね整合的な水準となった。


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