2016/06/16

2016年6月16日(木曜)昨日15日、海外市場の動き(午前5時前時点)

2016年6月16日(木曜)昨日15日、海外市場の動き(午前5時前時点)

注目のFOMCの反応は、ドル売りからドル買いへと変化。今日の日銀の動きへと関心が移る。

米株は上昇力を維持、原油価格(WTI)は48ドルを回復できず、米10年債利回りは低下し、2年債の下げ幅は大きい。EURUSDの上昇にDXYは下落幅を拡大、VIXは19近くへ低下。

FOMCは、策金利0.25~0.50%の据え置きを17名の全会一致で決定。成長は加速するも、雇用の伸びは鈍化し、経済はまだら模様。

為替相場は、金利見通しで年内2回の利上げ予測は変わらずながら、1回が大幅拡大、2018、2019年は下方修正され、ドル売りへ。イエレン議長は利上げに関してはどの会合も除外せず、7月の利上げも可能とし、ドルは買い戻しも。

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為替相場は、FOMC・経済予測値は、ほぼ予想の範囲内でサプライズはないと思われるも、イエレンFRB議長は引き続き7月のFOMCで利上げの可能性を示唆。

米金利は低下し米株は安定して推移し、ドル売りが先行するも、6月23日の英国民投票の結果次第では、7月の利上げの可能性も否定できず、ドルの買い戻しも見られる。

USDJPYは、今日昼頃に発表となる、日銀の金融政策委員会を見守る動きに、USDJPYの売りも瞬間で気で、一時5月3日の安値を割り込み105.40円台まで下落するも、再び106円台を回復。

円クロスでは、EURUSDの上昇に、EURJPYは上昇傾向を維持、AUDJPYも強含みで推移するも、GBPJPY+NZDJPYは弱く、原油価格の低下にCADJPYも売り圧力が続いている。

EURUSDは、FOMC後に1.1300まで上昇するも続かず、1.1200~1.1300のレンジ内での推移が続く。GBPUSDは、1.4150~1.4220のレンジで上下変動するも、方向性は見られず。

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FOMC=政策金利0.25~0.50%の据え置きを17名の全会一致で決定。成長は加速するも、雇用の伸びは鈍化し、経済はまだら模様。

FOMC(金利見通し・ドットチャート)=年内0.25%の2回利上げ予測は9/17人で変わらずながら、1回予測は1/17→6/17に5名増加。2017年、2018年は3月時点から下方修正。

FOMC(金利見通し・ドットチャート)昨年12月、3月、今回6月との比較。
◎FF金利値見通し中央値
2016年末=1.375→0.875→0.875%、
2017年末=2.375→1.875→1.625%、
2018年末=3.250→3.000→2.375%、

FOMC(経済予測値 3月、今回6月との比較)
GDP予想中央値 2016年2.2→2.0%、2017年2.1→2.0%、2018年2.0→2.0%
失業率中央値 2016年4.7→4.7%、2017年4.6→4.6%、2018年4.5→4.6%
コアPCE中央値 2016年1.6→1.7%、2017年1.8→1.9%、2018年2.0→2.0%

イエレンFRB議長=労働市場の改善ペースは著しく減速したものの、賃金の伸びは加速の兆候を見せており、失業率が改善の一方で、求職者が減少している。

イエレンFRB議長=強いドルは米国経済に下押し圧力。金融政策の相違が為替相場に波及。賃金の伸びは労働市場が概して健全な証拠となる。

イエレンFRB議長=インフレは予想に一致。インフレは2%に向けて上昇する証拠がある。最近1~2ヶ月の雇用統計は非常に弱い。いずれ雇用の増加ペースはおそらく鈍化するだろう。

イエレンFRB議長=利上げに関してはどの会合も除外しない、政策変更において全ての会合で可能。7月の利上げも不可能ではない。

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コンスタンシオECB副総裁=ECBスタッフ見通しの2018年インフレ率は1.6%だが、上振れの可能性がある。マイナス金利が長期にわたり維持される場合には限度がある。


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