2016/06/21

2016年6月21日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年6月21日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

午後11時から始まるイエレンFRB議長の議会証言は、英国民投票を前にして過度に意識していないが、最近はFRB内部でも意見相違があり多少は気になり、発言内容で短期的に相場が上下しそうである。。

ソロス氏の呪縛(英EU離脱でGBP20%下落)も跳ね返し、USD+JPYは弱く、逆にEUR+GBPは底堅く推移。原油・商品価格も強く、AUD+NZD+CADも強い。

もちろん、23日にふたを開けてみなければわからないが市場は予想外に落ち着きを取り戻しており、USDJPYもボトム103.50台から1円近く上昇している。

このまま23日まで続いてほしいものだが、それを期待することは無理であることは百も承知。

日経平均株価は+203.81(+1.28%)の上昇、原油価格(WTI)は49.95と50ドルの大台まであと一歩まで上昇。

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USDJPYだが、昨日IMFのF日本経済に関する報告書では「USDJPYは中期的なファンダメンタルズと概ね一致」という。104円近辺がファンダメンタルズと一致しており、円売り介入をするなよ!と、警告しているようにも思えてならない。

麻生財務相は「為替介入は安易にやるつもりはない」というが、現時点での話。英国民投票を前に、結果による相場変動の可能性を意識した発言に思えてならない。

さて、USDJPYは昨日105円台を失敗、いや失敗どころが逆に円高が加速し103円台ミドルまで急落。今日は、株高の要因があったとはいえ、104.60円近くまで値を戻す、USDJPYの相場感を狂わす上下変動に、手を出しにくくなっている。

それに、午後11時にはイエレン議長の議会証言があり、「短期的・瞬間に」または、「発言の文言」で、相場が上下することは避けられず、103.50~80で買いを考えるか、104.80~105.20で売りを考えるか、状況を見ながら決めたい。

昨日のGBPJPYの急変=GBPUSD急変を見るにつけ、今日も誰かが同じようなことそしないとも限らず、GBPの押し目買いは強そう。GBPUSDはオプションボラやリスクリバーサルもやや落ち着き、世論調査で離脱支持が急拡大しなければ、GBP買いが続く可能性も意識したい。

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ソロス氏(英紙ガーディアンに寄稿)=英国のEU離脱で、ポンドは最低15%、場合によっては20%急落しGBPUSDは1.15を割り込む可能性があり、破壊的な減価になりかねない。

ソロス氏(英紙ガーディアンに寄稿)=英国は経常収支の赤字が92年や2008年よりも大きく外国資本への依存がかつてなく高まっており、英国がEU離脱交渉を行う先行き不透明な2年間は特に資本フローの逆流が予想。

米資産家ウィルバー・ロス氏=英国のEU離脱は、英ポンドをはじめ英国や欧州、米国の市場にとって惨事となり、「世界史上で最も費用のかかる離婚手続き」になるだろう。

モハメド・エラリアン氏(ブルムバーグ・コラミスト)=英国のEU離脱の可能性は、政治が経済混乱を加速させ得ることを示す一例。

日銀金融政策委員会議事録(4月28日)=2016年度の消費者物価見通しが下方修正は、原油価格の下落が原因ではなく、経済成長率や賃金上昇率の下振れにある点が問題視さ政策対応の必要性を議論。

日銀金融政策委員会議事録(4月28日)=現行政策の効果の浸透度合いを見極めていくことが適当との認識で一致し、追加緩和は見送られたが、今後の金融政策運営をめぐって思惑を呼びそうだ

日銀金融政策委員会議事録(4月28日)=複数の委員が、マイナス金利は市場機能や金融仲介機能を損ね、国債市場の安定性を損ねる、と指摘した。 1人の委員は、量的質的金融緩和の効果は限界的に逓減し、すでに副作用が効果を上回っている。

麻生財務相=足元の為替動向は英国のEU離脱を一定程度織り込んでいる。為替が急激に変動した場合は、G7などの合意に沿って対応する。
為替の急激な変化は望ましくない。為替の安定が極めて重要、為替介入は安易にやるつもりはない。

豪中銀議事録(6月7日)=金利据え置きは、持続可能な経済成長と整合的だと判断。議論は第1四半期GDPが予想より堅調だったことから始まり、第2四半期は一段と穏やかになると見込まれるが、年間の成長は潜在的な見通しを上回りそう。

豪中銀議事録(6月7日)=低金利と豪ドル安が国内経済を下支えしており、失業率は1─3月期までの1年間で6.25%から5.75%に低下。