2016/06/16

2016年6月16日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年6月16日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

激しいドル高+円高の流れは変わらず。

弱い日本株に続き、欧州株も下落し、NYダウはマイナスからスタートし下げ幅を拡大。

原油価格(WTI)は一時47ドルを割り込み弱さが目立ち、米10年債利回りも低下へ。

これで、6月23日の英国民投票で残留にでもなれば、米国は7月27日に追加利上げを、日本は7月29日に追加緩和ができやすくなると思われるのだが!

最近の世論調査や英国発のニュースを見ても、どちらに転ぶか予想がつかない。結果は、今日の株安=円高の流れが明確に変わることを予想するのも難しい。

==============================

USDJPYは、アジア+欧州市場の序盤につけた安値103.55から104.50円近くまで値を戻し、再び売りへと変化。104.50円が今後の鬼門に!

EURUSDは、1.1300→1.1140台へと続落。GBPUSDは、強い小売やBOEの金融政策の決定にも相場への動きは鈍く、1.4200→1.4060台へと続落傾向は変わらず。

AUDUSD+NZDUSDは、弱い原油や資源価格もあり弱い。AUDUSDは、朝が他のインフレ期待リスの上昇や、新規雇用者数の拡大にも、豪ドル買いは鈍く、0.7440→0.7300台まで続落。NZDUSDは、早朝の強いGDPにも買いは鈍く、0.7080→0.7000割れまで続落。

USDCADは、原油価格の下げは止まらず。カナダドル売りが加速し、USDCADは1.2890台→1.3070台へと上昇。

==============================

◎英小売売上高は予想を上回ったがポンド買いは鈍い。
◎ユーロ圏CPIは速報値と変わらず動きは見られず。
◎BOEは金融政策の据え置きを決定、EU離脱のリスクを危惧。
◎米新規失業保険申請件数は予想より悪い。
◎フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、予想と前回を大幅に上回る。
◎米CPIは前回と予想を下回る。

=============================

黒田日銀総裁=円高進行は日本経済や物価に悪影響を与える可能性がある。行き過ぎた為替の動きは適当でない。

黒田日銀総裁=為替の物価に対する影響はやや時間をかけて出てくる。為替の物価への影響は長引く可能性があるので十分注視したい。

黒田日銀総裁=金融政策は為替を目標にしていないとしながら、物価目標達成に必要ならば3次元の緩和手段を活用してちゅうちょなく対応する。

BOE=政策金利0.5%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、9対0で決定、予想通り。

BOE=英国がEU離脱すれば、英経済が打撃を受けると重ねて警告、ポンドが下げ足を速める可能性が強い。

独IFO経済研究所=2016年GDP予想1.6→1.8%に上方修正するも、英国がEUを離脱すると失速の恐れ。