2016/06/23

2016年6月23日(木曜)昨日22日 海外市場の動き

2016年6月23日(木曜)昨日22日 海外市場の動き

為替相場は、基本は英国民投票待ち。英世論調査とブックメーカーのオッズに、後付でポンド相場が変動。市場参加者の本心は残留期待では?

本番は今日23日、結果は明日24日昼頃。調査会社ユーカブが投票締め切り後に投票者への世論調査を発表へ。公表結果を待たず午前6時から変動に注意!

ダウ平均は-48.90(-0.27%)と小幅下落、原油価格(WTI)は50ドル台を維持できず、在庫統計を受け一時49ドル割れまで下落、米10年債利回りは1.68%台まで低下。

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英国民投票の世論調査は、残留・離脱支持の拮抗が続くも、ブックメーカーのオッズは残留支持が大半で、やや楽観的なムードが広まる。

しかし、オピニウムの世論調査は離脱支持が1ポイントリードへと変化し、GBPUSDは1.4640→1.4780→1.4640と上下変動。

米経済指標は強弱混在(FHFA住宅価格指数は予想を下回り低下、中古住宅販売件数は予想を上回り2007年来の高水準)。

ユーロ圏消費者信頼感指数は-7.3%と悪化。カナダ小売売上高は予想外に強い

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為替市場は、多くの通貨で連動性を維持。英国民投票の世論調査で残留支持が拡大=(GBP+EUR)上昇、(USD+JPY)下落。離脱支持はその逆。原油価格とGBP+EUR相場に連動し、AUD+NZD+CADも変動へ。

USDJPYは、104.50円中心にして上下変動が続く。EU離脱懸念が弱まり、GBP高=JPY安に、一時104.80円近くまで上昇するも、105円台を前にして実需筋の売り圧力は強く上げ止まる。

オピニウムの世論調査で離脱派有利との報道もあり、GBP売り=JPY買いへと変化し、104.30台まで低下。結果、GBPJPYは152.85→154.56→152.87と上下変動するも、153.60円台で落ち着く。

EURUSDは、GBPUSDとの連動性は高く、一時1.1330台まで上昇するも、弱いユーロ圏の消費者信頼感指数とGBPUSDの下げに、1.1270近くへと低下、1.1300近辺で落ち着く。

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IMF米国に関する年次報告書=経済は全般的に良好ながら、多くの国民が貧困状態。

IMF米国に関する年次報告書=米GDP予想は、2016年2.2%、17年2.5%、インフレ率予想は2.0%に向け穏やかに上昇へ。

IMF米国に関する年次報告書=ドル相場は10~20%過大評価。原因は為替操作の結果ではなく、世界的な不確実性がドルへの資金流入を加速させているため。

IMF米国に関する年次報告書=将来の成長リスクは、外需低迷、高齢化に伴う労働参加率の低下、貧困問題の深刻。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計=原油在庫は5週連続で減少する、91.7万バレル減少となるも、減少幅は予想170万バレルを下回り→ 原油価格下落へ。

ブックメーカーのオッズは、EU離脱確率は25%(前週40%)へと低下。

英世論調査(オピニウム)=離脱支持45%が、残留支持44%を1%リード。

調査会社ユーカブ=英国民投票の締め切り後(日本時間24日午前6時)、投票済み者を対象の世論調査を公表へ、マスコミ各社は出口調査は行わなず、注目へ。

イエレンFRB議長(下院議会証言)=いくつかの指標はインフレ期待が低下。コアインフレはいくらか上昇。インフレ動向は予想に一致。経済が正当化されれば、FRBは追加利上げを検討。

イエレンFRB議長(下院議会証言)=各国の金融政策のかい離がドルに影響する可能性。賃金の伸びがわずかに加速し始めた。世界経済の弱さ、ドル高が経済を抑制。

イエレンFRB議長(下院議会証言)=最近の雇用市場の弱さは一時的で、雇用の伸びが加速すると予想。

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