2016/06/19

最新のIMMポジション(6月14日集計分)から

最新のIMMポジション(6月14日集計分)から

14日の時点では、ポンドのショートがなぜか急減し、FOMCを直前にして、ドルの先安観が加速!

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、-22,486コントラクトと前週の-85,938ショートとから急減、ポンドのショートの縮小が目立っていました。

14日時点でのIMMのポジションは、前週7日のドル先高センチメントが一変し、15日のFOMCの結果を踏まえてのポジション調整だったと思われます。

一方、ポンドのショートの急減は、当時の世論調査の結果では、離脱派が優勢になってきた時期でもあり、腑に落ちませんが、日米の金融政策の発表を前にしたポジション調整の可能性もありますが、相変わらずポンドのボラティリティーは高いものがあります。

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◎ 円、42,853→55,690
今年の1月5日以降、24週連続で円のロングを維持しながらも、4月26日~5月31日まで、6週間連続でロングの減少傾向が続いていました。6月に入りその流れも変化し、直近の2週間では円ロングが増加傾向にあり、市場参加者の円先高期待が復活しています。

スポット市場でも、その流れが顕著で、IMMの統計発表後には、ドル円相場は5月3日の安値105.50円台を割り込み、103.50円台まで急落しています。

◎ ユーロ、-67,112→-56,489
長期ユーロ安ではありませんが、2014年5月13日からショートポジションが長期間継続中で、昨年12月1日の-182,845をピークに減少傾向にあります。

今年に入ってからの最少ショートポジションは、5月10日の-21,875ですが、直近の2週間では再び増加傾向にあり、英国のEU離脱の影響をもろに受けています。

◎ ポンド、-66,299→-36,661
ユーロに続き、2015年11月10日から長期ポンド安傾向が続いています。23日の国民投票を前にしてショートポジションが増加傾向になりましたが、14日の週は不思議にも大幅に減少しています。

スポット市場ではポンド安が続いている状況であることを考えれば、集計日後の15日FOMC、16日BOJの金融政策の発表を前にした一時的なポンドのショートカバーと推測されますが、23日の結果が決まるまではボラティリティーは高い状態に変わりありません。

◎ カナダ、21,537→18,440
原油価格の下げ伴った動きなのか、過去2週間連続でロングが減少しています。引き続き原油価格との連動性から逃れそうにありません。

◎ 豪ドル、-15,808→-6,778
直近3週連続でショートポジションが続いていますが、先週と比べショートポジションは大幅に減少し、スポット市場でもAUDUSDの変動は弱まっています。

《詳しくは、別途グラフをご覧ください》

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