2016/06/03

2016年6月3日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年6月3日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、米雇用統計待ちで動けず!

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◎日経平均株価は79.68+0.48%上昇。中語・欧州株も上昇へ。
◎原油価格(WTI)は、49ドル台を確りと維持し、底堅く推移。
◎中国の財新総合・サービス業PMI前回より弱く、中国経済に勢いは見らえず。
◎仏・独総合PMIは予想より弱く速報値から下方修正、ユーロ圏は逆に上方修正するも、マークイット・エコノミストはユーロ圏経済の減速を指摘。
◎独連銀半期に一度の経済見通しは、2016年のGDPとインフレ見通しを下方修正。

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USDJPYは、108.50~109.10円のレンジで推移し、方向感定まらず。108.50円という当面の目標を達成した割には、買い戻しも鈍く、米雇用統計のサプライズを期待している感が強い。

その米雇用統計だが、結果により市場は6月のFOMCの利上げの有無を予測し、ドル相場が動くことになる。非農業部門雇用者数の予想は16.0~16.4万人と前回の16.0万人とほぼ変わらず。時間当たり賃金の予想は0.2%と前回0.3%から低下が見込まれており、失業率の予想は4.9%と前回5.0%からさらに改善が見込まれている。

問題は、強弱が分かれた時の反応だが、上下変動し結局は基の水準に逆戻りとも限らないが、こればかりは事前に予想してポジションを取ることはできず。特にドル円はドルに対しての動きと、他の主要通貨に対しての動きで相場が決定されることもあり、株価に連動したり、複雑。何もなければ、108.50~109.50円のレンジが考えやすい。

EURUSDは、弱いユーロ圏発の経済指標と、独連銀の成長とインフレ見通しの下方修正に弱気で、米雇用統計による変動を別にすれば、売り圧力が続く可能性が高い。

GBPUSDは、米雇用統計の結果による変動は除き、相場変動だけ見ると予想外に底堅い。ただ、週末の英国民投票の世論調査の予期せぬ結果で、週明けからポンド相場が変動するリスクはあり、週を超えたポジションはキャリーできにくい。

AUDUSDは、200日移動平均線0.7237で正にこの水準で取引が続いている。来週の予定をみると、NZ中銀の金融政策が発表があり、市場は利下げを見込んでいることなど、弱気なムードがある反面、資源価格の上昇や、豪ドル安による恩恵を十二分に受けているメリットがあるなど、複雑。

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独連銀半期に一度の経済見通し=成長率とインフレ率の予想を引き下げるも、経済は生産能力より高いペースで拡大し、実際には指標が示唆するよりも好調。

独連銀半期に一度の経済見通し=2016年GDP見通し1.8(12月)→1.7%へ下方修正、2016年1.7→1.4%へ下方修正。インフレ見通しは1.1→0.2%、2017年2.0→1.5%へと下方修正。

マークイット・エコノミスト=ユーロ圏経済は第1四半期から減速し、成長の勢いを欠く状態が続くだろう。

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