2016/06/02

2016年6月2日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年6月2日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場の変動は止まらず。

◎ドル円は、戻りも極めて限定的で、原油安+株安に続落。クロスでも円高が強まる。
◎ポンドは、17:30時の英建設業PMIが弱く、上下変動。
◎ユーロは、21:30時のドラギECB総裁の記者会見で、上下変動。結局は売りが強まる。
◎カナダドルは、OPEC総会で減産合意はなく、原油価格と共にUSDCADは上昇しカナダドル下落。
◎原油価格(WTI)は、48ドル割れまで続落。
◎米ダウ平均は、60ドル近く下落して始まる。

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欧州市場の特徴は、ドル高の流れと、円高の流れが強まったこと。

USDJPYは、109.10台を戻り高値に、買い戻しは非常に鈍く109円絡みのレンジ相場から、ドラギECB総裁の記者会見ごろから徐々に値を下げ、原油安と米現物株が下落からスタートすると、108.50円台まで続落へ。108.50円は重要なポイントで、過去ではこの水準近くでの取引時間は長い。

EURUSDは、ECB理事会は予想通りで政策に変更はなく、注目のスタッフ見通しではインフレ率予測を0.1→0.2%へ上方修正し、ドラギ総裁の「気刺激措置の効果はまだ完全に実感されていない」との発言を強気ととらえたのか?買い。「成長のリスクは依然として下方」と弱気にとったのか? 売り。買いと売りが混在し

USDCADは、原油安にカナダドルは続落。GBPUSDは、英国民投票のEU離脱のリスクが全面に出ているが、結果を見なければ判断できず。動きは投機筋が中心。

AUDUSDは、直近の安値を割り込み、続落へ。NZDUSDも連安へ。

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ECB理事会=政策金利0.0%、上限金利(限界貸出金利)0.25%、下限金利(中銀預金金利)-0.4%の据え置きを決定、6月8日から社債買い入れを開始へ。

ドラギECB総裁=景気刺激措置の効果はまだ完全に実感されていない。ECBは必要とあれば行動躊躇しない。3月に発表した措置の完全な影響を見る必要。成長のリスクは依然下方に傾斜。

ドラギECB総裁=為替は政策目標ではないが、物価安定に重要。ユーロの水準は政策の相違が影響する。金利は長期にわたり現行、または低い水準で推移すると予想。

ECBスタッフ経済見通し=2016年インフレ率予想は、0.1(3月時点)0.1)→0.2%へ引き上げるも、2017年1.3%、2018年1.6%で据え置く。

ECBスタッフ経済見通し=2016年成長率予想は(3月時点)、1.4→1.6%へ引き上げる。2017年1.7→1.7%、2018年1.8→1.7%。

OPEC総会=新たな原油生産目標で合意できず。→ 原油価格とカナダドルは急落へ。

OPEC関係者=サウジは予想外に合意を検討する用意がある。

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