2016/06/03

2016年6月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き

2016年6月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き

今日は週末の金曜日、米雇用統計を見守る動きへ!

注目の、OPECは原油生産の上限設定で合意できず、ECBの2016年インフレ率予測値は期待に届かず。ドラギECB総裁は今後の推移を見守る動きへ。

英国民投票でEU離脱の可能性が予想外に強まり、市場は警戒感が続き、弱い経済指標が続く米経済指標と共に、FOMCの利上げ決定にも影響する可能性も。

結果、リスク回避の円買いが続き、逆に、ユーロ売り+ポンド売りの流れを継続。原油価格は以外にも堅調ながら、コモディティー通貨は上昇力は鈍い。


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◎ダウ平均は下落からスタート、徐々に値を上げ、17,838.56、前日比+48.89(+0.27%)へ上昇。
◎米10年債利回りは1.8%近くへと低下、2年債も弱い。
◎ドラギECB総裁の記者会見は、行動はためらわないが実施措置の効果待つべき。「ユーロ圏の成長見通しへのリスクは依然下向きだが、リスクバランスは実行している金融政策措置と今後実施される刺激を背景に改善している」と、ネガティブ、ポジティブ両面も。
◎ECBスタッフ経済見通しは、2016年のインフレ率予想は、0.1(3月時点)0.1)→0.2%へ引き上げ、成長率予想は1.4→1.6%へ引き上げるも、期待には届かず、2017、2018年は共に据え置き、力強さは感じられず。
◎原油価格(WTI)は、OPEC総会で原油生産目標の変更を協議したが、イラン増産主張で合意できず、一時48ドルまで下落するも、EIA在庫統計に49ドル台へ値を戻す。
◎カブラン・ダラス連銀総裁=英国民投票があり6月の利上げは控える可能性はあるが、米経済は完全雇用に近く、インフレも上向きで利上げ実施の必要がある。

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USDJPYは、108.50円のポイントは何とか維持。弱い米株にドル売りのピークをむかえるも、108.50台でようやく下げ止まり、米金利の低下や米株の上昇もあり、ロンドンフィキシングから反発し、108.90円台まで値を戻す。

今日の米雇用統計を見守る動きと英国のEU離脱リスクは残り、どこまで買い戻せるかは疑問で、アジア・欧州市場で109.05~20円、109.35円を超えることができるか? 

EURUSDは、ECB理事会は予想通り政策の変更はなく、注目のドラギECB総裁の記者会見では強弱混在で上下へ変動。スタッフ見通しは期待外れの結果にEUR売りは強まるが、1.1100のポイントは引き続き維持し、今後もこのポイントを注視。英国民投票の世論調査はややネガティブで、ユーロの買いは予想外に鈍い。

GBPUSDは、英国民投票の世論調査に振り回されている感じがしてならない。投票結果が出るまでは、この数字に投機筋が乗り、右往左往する状況は変わらず。その割には1.44台を維持しており、予想外に底堅さが感じられる。

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