2017/06/14

2017年6月14日(水曜)昨日13日、海外市場の動き

2017年6月14日(水曜)昨日13日、海外市場の動き

FOMCを控えた為替相場のヒーローはポンドとカナダドルでドル売りをリード。米10年債利回りは前日2.2145→2.209%と小幅低下、2年債は1.355→1.3633%と小幅上昇へ。ダウは+92.80(+0.44%)、S&PとNasdaqも上昇へ。原油価格(WTI)上下し結局は45.92(-0.16-0.35%)とほぼ変わらず。セッションズ米司法長官は議会証言で疑惑を否定。

GBPUSDは1.2750台まで上昇(前日比+0.74%)。強い英CPIに加え、英総選挙で保守党が過半数割れにも、14日に北アイルランドの保守政党のDUPと閣外協力される可能性が高く、連立政権下でEU離脱のプロセスがより柔軟なものになるとこ期待感が要因へ。クロスでもポンド高で英総選挙の結果を受けたポンドショートの巻き戻しの流れの一環に思われてなりません。

USDCADは1.3210台まで一時下落(カナダドル高=前日比-0.62%)。前日のウィルキンス・カナダ中銀上級副総裁の「カナダ経済の拡大、刺激策の縮小が必要かどうか評価」発言で急騰したカナダドルは、ボロズ・カナダ中銀総裁の「金利引き下げはその役割を終えた」と、利上げを期待させる発言に、200日MAを割り込み三日連続で下落、5月5日の高値1.3790台から1.3210台へ大幅下落しています。

USDJPYは110円を中心に安定(前日比+0.11%)。一方、GBPJPYは139.00台→140.40近くへと前日比+0.83%上昇、CADJPYも前日比+0.75%と、共に大幅な円売りとなっています。米株高もあり本来ならば円売りが強く出やすい環境にあるにもかかわらず、110円を近くで動かないことは、FOMCを意識しているのでしょうか? 何らかの要因が作用していた可能性もあります。

EURUSDは欧州市場で一時1.1220台まで上昇後は、1.1190~20のレンジで動けず(前日比+0.05%)。独ZEW期待指数は予想外に低下しましたが、イタリア地方選で反体制派政党「五つ星運動」が大敗、マクロン大統領の政党「共和国前進」の18日決選投票で大躍進が期待され、ユーロ圏の政局の安定に底堅さが感じられますが、EURGBP(-0.66%)の売りの圧力を受け上値も重く1.1200近辺で推移しています。

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ボロズ・カナダ中銀総裁=金利は異例な低金利が続いている。低金利はショックをオフセットする役割を担ってきた。金利引き下げはその役割を終えた。

英BBC=14日に北アイルランドの保守政党のDUPと閣外協議の合意と報道。メイ英首相はEUからの離脱交渉を予定通り継続。

ティラーソン米国務長官(上院外交委員会の公聴会)=トランプ政権による外交・海外援助予算の大幅削減の提案を擁護。北朝鮮の核・ミサイル開発を巡っては、ティラーソン長官はすべての同盟国と問題を協議しているとし、中国からは一定の対応が見られた。米国は他国と協力し、石油など、北朝鮮への必要物資の供給を断つ必要がある。

米30年債入札=最高落札利回り2.870% 昨年10月以来の低水準へ。応札倍率は2.32倍と、前回5月の入札の2.19倍から上昇し③月以来の高水準。

スメッツ・ベルギー中銀総裁=成長加速がユーロ圏のインフレ押し上げにつながる見込みだが、まだその兆候は見られない。

OPEC=原油需給の不均衡是正はより緩慢なペースで進んでいる。減産合意に参加していない国の生産量が増え、5月のOPEC産油量が増加したことを明らかにした。市場の調整は進んでいるものの、12月以降ファンダメンタルズが変化。米国の供給が想定された縮小からプラスの伸びに転じていることから、調整のペースは鈍っている。

セッションズ米司法長官(上院情報委員会の公聴会で証言)=米大統領選への介入疑惑について、「ひどい忌まわしい嘘」とした上で、ロシア政府関係者と大統領選に関して話し合ったことはないと疑惑を否定した。