2017/06/03

最新のIMMポジションから、 2017年6月3日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年6月3日(土曜)


今回のCFTCが発表したIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は5月30日(火曜)で、週末の米雇用統計を前にして大きな変動も見られず、英総選挙の世論調査の結果に、ポンドの上下変動が目立っていた時期に当たります。

先週は結果として、週末の弱い米雇用統計の数字にドル売りが進んでいますが、今回のIMMポジションはこれらを反映しておらず、全体的なポジションの偏りと、市場のセンチメントだけを感じてもらいたいと思います。

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週の-136,154→-128,228コントラクトへとショートが若干減少していました。

特徴としては、ユーロのロングは4週連続し、ネットでは+72,869コントラクトへ拡大しており、2013年10月22日の水準近くへ上昇しましたが、週末の急伸を除けば過熱感は感じられません。逆に、ポンドは6週連続でショートが減少してロングへの転換も期待されましたが、英総選挙の世論調査でメイ首相の保守党の優位性が低下したこともあり、-29,651コントラクトへとショートが-5,784拡大しており、ロングへの転換は英総選挙の結果次第と考えてもいいでしょう。

NZドルは、13週連続でネットショートが続いていますが、前週からショートが3,678減少し、-5,539コントラクトとロングへの転換が期待できそうです。

円は、19週間連続でネットショートが続いており、前週から-619コントラクトショートが拡大し、水準的にも-52.275コントラクトで、過去19週の平均-49,815に近く、安定したショートのポジションが維持されている状態でした。



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