2017/06/10

最新のIMMポジションから、 2017年6月10日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年6月10日(土曜)


今回のCFTCが発表したIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は6月6日(火曜)で、残念ながら8日のトリプル・イベントを反映してはいませんが、結果的にポンドの急落以外は他の主要通貨の変動はそれほど大きくなく、除くポンドで市場全体の動向を反映しているとも考えられます。

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週の-128,228→-130,689コントラクトへとショートが2,461増加し、コミー前FBI長官の証言を控えながらも、ECB理事会や英総選挙が同日に控えていたことが影響したのか、通貨のショートが微増(ドル売りが予想外に少ない)していたことが特徴ともいえそうです。

ポンドは英総選挙前にもかかわらず、世論調査会社の中で与党が過半数に届かないとの予想もあり、ポンドのショートが最も増加し、ネットでは-29,651→-36,716とショートが7,065拡大していたことが特徴となっています。

主要7通貨で最もショートが大きかったカナダドルの変化も大きく、ショートは-98,187→-94.501と3,686コントラクトと、不安定な原油価格にもかかわらずショートが減少しています。

唯一ロングのユーロは、72,869→74,009へとロングがさらに拡大し、ポジションだけ見れば一人勝ちの状態で、逆に21週間かろうじてロングを維持してきた豪ドルは、+3,067→-114とショートに転換しています。

円は、ネット-52,275→-55,027とショートが2,752コントラクト拡大し、引き続きポジション的には少ないのですが、円先安思考が続いていると考えてもいいでしょう。

以上から、今週も引き続きユーロがドルに対して相場をリードすることが考えやすいと考えます。




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