2017/06/20

2017年6月20日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年6月20日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

カーニーBOE総裁のハト派発言に始まったポンド売りは止まらず、その影響に主要国通貨でもドルは上昇。USDJPYはGBPJPYの売りが主導の円買いに一時円高へと動くも続かず。

欧米金利は低下傾向が続きくも、独英金利も弱くドル売りの材料とはならず、米株は小幅低下かが続き、独DAX・英FTSEも弱含みで推移。

GBPUSDは、カーニーショックとでもいうのでしょうか、15日のBOE金融政策委員会で、利上げ支持3名のサプライズに急伸した流れの反動に6月に入っての安値を更新中で、1.2600を維持することができるかを注視。割り込むとさらに深刻。

AUDUSDは、豪中銀議事録直後の変動から0.7580台をボトムに欧州市場序盤はGBPUSDの上昇を横目にGBPAUDの売りに0.7620台へ上昇。それをピークに米国市場に入るとドル全面高の流れに0.7590台まで値を下げるも、アジア市場のボトムは割り込めず。

USDJPYは、日本株の上昇もあり111.50~60のポインを上抜け、111.80をトライできず伸び悩むが、カーニーBOE総裁のハト派発言にGBPJPYが大幅下落した影響や米金利の低下に一時111.30台まで値を下げてからは、111.50円前後で推移。

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カーニーBOE総裁=離脱協議の進み方によっては、企業はまもなくコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)の発動を迫られる可能性がある。個人消費やビジネス投資についてはまちまちな信号が発せられており、国内のインフレ圧力が依然弱いことからすれば、まだ調整を行うべきタイミングではない。

カーニーBOE総裁=今後数カ月にわたり、消費の伸びの鈍化が他の需要構成要素によってどの程度相殺されるか、また賃金が上昇し始めるかどうかに加え、より一般的な問題として、EU離脱交渉の現実に対し経済がどのように反応するかを見極めたい。

フィッシャーFRB副議長=われわれの知っている世界は大不況と世界金融危機のような規模の危機にもう1回は耐えられない。幾つかの国で、長期にわたる低金利の結果に住宅価格は現在高く、さらに上昇しつつある。

PIMCOアンドリュー・ボールズ氏=FRBは2018年に4回の利上げの可能性と、今後3~5年のリセッションの可能性が高い。

独IFO経済研究所=2017年独成長率予想を1.5%→1.8%に、2018年も1.8→2.0%に引き上げへ。(独政府は2017年1.5年、2018年1.6%と予想)

独産業連盟(BDI)=2017年独成長率は1.5%を予想。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=低金利は将来の景気後退との戦いに不利になる。

ムニューシン米財務長官=FEDがバランスシート縮小するのは正しい考え。超長期債について真剣に検討している。強いドルはトランプ政権への信任だが、輸出などで不利な面も。

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