2017/06/11

今週の主な材料(6月12日~6月16日)

今週は、政治的な材料は乏しい半面、利上げ間違いなしと思われている米FOMCをはじめ、英中銀、スイス中銀、日銀の金融政策の発表が主要テーマになることでしょう。また、米国、ドイツ、英国、ユーロ圏のインフレ指標の発表が多くなっており、米国債入札の結果も気になります。英総選挙のサプライズに影が薄くなっていますが、11日のフランス国民議会(下院)選挙の第1回投票と、18日の決選投票も気になります。

1. 【FOMCとイエレンFRB議長会見(6/14)】
2. 【米国の消費者物価指数(6/14)】
3. 【英中銀の金融政策委員会 (6/15)】
4. 【英国の雇用統計(6/14)】
5. 【豪州の雇用統計(6/15)】
6. 【NZの第1四半期GDP(6/15)】
7. 【日銀の金融政策決定会合と黒田日銀総裁の会見(6/16)】

その他(沢山あり、個別の説明は省略します)
【米国発の重要は経済表】
【米国の国債入札、10年債(6/12)、30年債(6/13)】
【英国の消費者物価・生産者物価指数(6/13)】
【ドイツの消費者物価指数(6/14)】
【ユーロ圏の消費者物価指数(6/16)】
【フランス国民会議選挙、第1回投票(6/11)の結果と、決戦投票(6/18)】

1. 【FOMCとイエレンFRB議長会見(6/14)】
(15日 3:00時)市場のコンセンサスは、政策金利0.25%引き上げ1.0~1.25%を予想しており、CMEのFedWatchでは利上げの確立予想が99.6%と利上げをすることが前提となっています。穴馬を狙うなら、インフレ率がやや低下気味で最近の強さがみられない米経済指標に、今回は利上げを見送り9月20日に延期される可能性ですが確率は低いと考えます。期待通り0.25%の利上げを実施したとしても、12月の再利上げの有無が次のテーマになりそうです。

2. 【米国の消費者物価指数(6/14)】
(21:30時)FOMCと同日でFOMCより早く発表されますが、予想は前月比予想0.0% 前回0.2%、前年比予想2.0% 前回2.2%、コア前月比予想0.2% 前回0.1%、コア前年比予想1.9% 前回1.9%で、インフレ率の伸びの低下が予想されています。

3. 【英中銀の金融政策委員会 (6/15)】
(20:00時)政策金利0.25%、資産買い入れ枠4350億ポンド、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを7対1で決定することを予想しています。市場は年内の変更はなく来年から緩やかに資産買い入れ枠を減少するとみていましたが、今回英国内で連続するテロ攻撃、予想外の総選挙の結果を受け何らかの変化があるのでしょうか?直近の英CPIは前年比2.7%で、6月9日にBOEは一年後のインフレ率を2.9→2.8%に若干下方修正しましたが、非常に高水準であることは変わりありません。

4. 【英国の雇用統計(6/14)】
(17:00時)  失業率=予想2.3% 前回2.3%、失業者数増減=予想1万人 前回1.94万人、ILO失業率(3か月・前年比)=予想4.6% 前回4.6%と、失業者の減少が予想されています。

5. 【豪州の雇用統計(6/15)】
(10:30時)失業率予想5.7% 前回5.7%、就業者数=予想1万人 前回3.74万人と、就業者数の減少が予想されています。いつもながら短期的な変動が高いこともあり、発表後の変動には注意が必要です。

6. 【NZの第1四半期GDP(6/15)】
(7:45時)前期比予想0.7% 前回0.4%、前年比予想2.7% 前回2.7%と、前期比では前回よりも上昇が見込まれています。直近のNZD相場は強さが感じられますは、その流れを維持できるのでしょうか? 早朝の発表でもありいつもながら短期的な変動がこともあり、直後の変動には注意が必要です。

7. 【日銀の金融政策決定会合と黒田日銀総裁の会見(6/16)】
(昼頃)短期の政策金利をマイナス0.1%、長期金利である10年物国債金利をゼロ%程度に操作する現状の金融市場の調節を続けることが予想されています。ただ、「日銀は出口戦略を巡る議論について、時期尚早から説明重視に姿勢を改め、市場との対話を重視する方向に修正しつつある」との報道もあり、黒田日銀総裁の慎重姿勢がどのように変化するのか注目しています。


詳しくは別表をご覧ください。

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