2017/06/24

2017年6月24日(土曜)昨日23日、海外市場の動き

2017年6月24日(土曜)昨日23日、海外市場の動き

週末の金曜日、大きな出来事もなく債券・株式市場は小幅な変動にとどまり、為替市場はEURUSD(+0.37%)、AUDUSD(+0.38%)、GBPUSD(+0.28%)と、ドルは弱い経済と低下気味の米金利に主要通貨に対して弱含みで推移。

米株は小動きでダウ-2.53(-0.01%)、S&P+3.80(+0.16%)、Nasdaq+28.56(+0.46%)。米10年債は終盤にかけて低下し前日2.148→2.144%小幅低下し、2年債1.3401→1.3404%とほぼ変わらず。原油価格(WTI)は43ドル台を回復し+0.30(+0.70%)上昇へ。

乏しい材料の中では、ブルッセルで開催のEU首脳会議では英国のEU離脱交渉の「指針」を採択しました。英国在住のEU市民の権利・地位、最大600億ユーロの英国未払い分短期の支払い問題など、難しさが浮き彫りになっています。また、離脱に向けた今までの強硬姿勢は見られず、ポンド相場にも影響は見られません。

◎市場は、格付け会社がフランスの格付けを引き上げる可能性を期待。
◎ユーロ圏の総合PMIは55.7(予想56.6)とサービス業が弱く予想に届かないも傾向としては強さを維持。
◎カナダの消費者物価指数は前年比1.3%と予想外に弱くカナダドル売りが強まる。
◎米総合PMIは53.0(前回53.9)と弱く一時ドル売りが強まる。
◎米新築住宅販売件数は前月比2.9%(予想3.7%)と予想に届かないも価格は過去最高を更新。
◎ECBは経営難のイタリア二行の銀行破たんの可能性

EURUSDは、弱い仏・独・ユーロ圏総合PMIに1.1180台→1.1160台へ一時値を下げるも、4~6月ベースでは高水準を維持し製造業は強い。ドラギECB総裁はEU首脳会議の場で「金融緩和策は当面維持される」というも、経済の拡大と失業率の低下にセンチメントの改善を示唆する発言。週末のEURショートも巻き戻しもあり1.1180台まで値を戻し、弱い米PMIと新築住宅販売件数に1.12の大台まで上昇し、米金利の低下やイタリア2行の破たんか生産の可能性の報道にも動きは鈍く1.1190台で終了しています。

USDJPYは、一日を振り返って見ても相変わらず111.15~111.45の狭いレンジでクロスでは円売り傾向が続く。欧米市場に入っても弱い米経済指標にもかかわらず動きは鈍く111.15~36の狭いレンジを抜け出せず、市場参加者からは敬遠されている通貨ペアになっています。円相場を動かすことが多い円クロスではCADJPYを除き、円安の流れは変わることはなく終了しています。

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メスター・クリーブランド連銀総裁=緩やかな金融緩和の解除は理にかなう。融政策を引き締める差し迫った必要性はないが、利上げをおくらせてはならない。

ECBは経営難のイタリア二行の銀行破たんの可能性=ベネト・バンカとバンカ・ポポラーレ・ディ・ビチェンツァは破綻するか、清算されるとの判断を下した。


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以下の図は前日との変化を表しています。ご参考までにご覧ください。