2017/06/27

2017年6月27日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年6月27日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドラギECB総裁発言で9月7日に緩和策の縮小の観測が強まり、EUR買いが強まる。注目のカーニーBOE総裁は「現時点で利上げは望ましくない」と、慎重姿勢は変わらずサプライズはなく、金融安定化報告も特に為替相場への影響は見られず。午前2時の英連FRB議長の発言待ちへ。

欧州市場に入っても原油価格(WTI)は緩やかに上昇を続け、一時44ドル台へと上昇。米金利は上昇を続けるも、為替相場はUSDJPYの上昇が続き円安で、AUDUSD+NZDUSDは上昇幅を縮小し強さも限定的で、逆にEURUSD+GBPUSD+USDCADで通貨高が進み、ドル売りが強まっている。

ドラギECB総裁は「デフレ圧力はリフレに変わった」といい、「すべての兆候はユーロ圏の景気回復の強まりと広がりを示唆」とし、EURUSDは急伸しドル売りをリード。USDJPY以外の主要通貨でドルは全面安。

USDJPYは、円ショートの巻き戻しとシリア基地への米軍攻撃の可能性との報道にリスク回避に選好され、一時111.50円割れまで下落するも、押し目買いは強くクロスで円売りが加速すると、112円を狙う水準へと逆戻りし、再び売りへと変化するも米金利の上昇による影響は限定的。

変動率からみると、EURUSD+0.95%、USDCHFが-0.81%と圧倒的に通貨高でドル売りをリードし、連れ高にGBPUSD+0.4%上昇。他の主要通貨は動きは鈍く、USDJPY+0.03%、AUDUSD+0.15%、NZDUSD+0.10%に留まっている。


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ドラギECB総裁=大規模な債券買い入れや超低金利といったECBの政策を微調整する可能性を示唆→ 9月7日に緩和策の縮小の観測が強まり、EUR買いが強まる

ドラギECB総裁=すべての兆候はユーロ圏の景気回復の強まりと広がりを示している。デフレ圧力はリフレに変わった。インフレ基調が持続的かつ自律的になるためには、かなりの金融緩和が依然必要。

シティ=メイ英首相は数か月以上持続は不可能で来年再度の総選挙が必要。

カーニーBOE総裁=英総選挙ではブレグジット緊急対応プランを変更せず。現時点で利上げは望ましくない。