2017/06/09

2017年6月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き

2017年6月9日(金曜)昨日8日、海外市場の動き

6月9日午前6時過ぎ、英総選挙、BBC出口調査でメイ首相の保守党は過半数を維持できず。GBPUSD急落! 1.2950→1.2720台まで下落、GBPJPYも142.50→139.80近くへとげ悪。

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ECB理事会・ドラギ総裁記者会見も過ぎ、コミー前FBI長官の証言も過ぎ、為替市場はサプライズは見られず動きは予想外に緩慢で、今朝6時で投票が締め切られる英総選挙の結果待ちへ。

為替相場の変動は予想外に少なく主要通貨を前日比で見ると、EURUSD-0.39%を筆頭にし、NZDUSDが+0.23%と逆に上昇、結果として、EURNZDは-0.64%変動へ。USDJPY+0.19%、GBPUSD-0.09%、AUDUSD-0.08%。

米株は小幅上昇、ダウ+8.91(+0.04%)、Nasdaq+S&P500も上昇へ。米10年債利回りは前日2.173→2.192%、2年債は前日1.31→1.318%へと小幅上昇。

ドラギECB総裁は、政策金利を引き下げる可能性を示唆する文言を削除するも、物価見通しの下方修正に、金融緩和策の解消は時期尚早。→ QEの縮小はいずれ開始されるとみているもその時期はまだ先と思われる。

コミー前FBI長官の証言は、前日の委員会発表と大きな変化は見られず。大統領との会話が捜査妨害の試みだったか私が断言すべきでなく、「特別検察官がやがて答えを出すこと」と、新たな材料も見られず→ 米株は持ち直し上昇へ。

EURUSDは、欧州市場の早朝1.1270近辺を高値に除所に値を下げ、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見で一時前日の安値1.1200を割り込み、1.1195まで下落。コミー前FBI長官の証言でも上下変動しながらも大枠で1.1195~1.1240のレンジを維持しながら、英総選挙の結果を見守る動きへ。

USDJPYは、前日に続き底値を切り上げ緩やかに上昇へ。アジア市場で、「日銀の出口論を巡る議論で、時期尚早から市場との対話を重視する方向に修正しつつある」との報道に、一時109.90→109.39まで下落するも、欧州市場に入り110円の大台を急回復。コミー前FBI長官の証言でサプライズは見られず一時110.40近くへと上昇、利食いの売りに109.86まで一時値を下げるも、英総選挙の結果待ちで動きは緩慢に。


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イタリアの政治動向=イタリア議会が今後数週間以内に新しい議決制度を導入する法案を承認すれば、イタリアは今秋、総選挙のために今年の世論調査に向かう可能性。

黒田日銀総裁=デフレマインドを転換することは容易ではない。日本経済は、賃金の上昇を伴いながら物価上昇率が高まる好循環が作用。物価安定の目標である2%の達成には、なお距離がある。

コミー前FBI長官の上院情報委員会での議会証言=トランプ氏に名誉傷つけられた、自身にもFBIにも非難されるべき点はない。解任時の大統領の説明は全く嘘。

コミー前FBI長官の上院情報委員会での議会証言=トランプ氏が継続中の捜査に介入した疑いについて、司法妨害に当たるかどうか考えを述べることを控え、特別検察官がやがて答えを出すことになる。

コミー前FBI長官の上院情報委員会での議会証言=フリン前大統領補佐官の捜査から手を引くよう求めることでトランプ氏が司法妨害を狙ったかとの質問に対して「大統領との会話が妨害の試みだったか私が断言すべきことではない」と回答。

コミー前FBI長官の上院情報委員会での議会証言=ホワイトハウスがロシアに関する調査をやめさせようとしたかとの質問には「私の理解ではそうではない。違う」。

ドラギECB総裁=金融政策の正常化を議論しなかった。ユーロ圏経済は、「リスクは下向き」→「概ね均衡」へと変化し、上振れ・下振れでリスクは均衡。インフレは概ね抑制。

スタッフ見通し=インフレ率を下方修正し、成長率を上方修。

ドラギECB総裁=ユーロ圏の今後数年の成長ペースがこれまでの予想を上回りそうだと述べ、景気に楽観的。