2017/06/25

最新のIMMポジションから、 2017年6月24日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年6月24日(土曜)


今回のCFTCが発表したIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は6月20日(火曜)で、ダドリーNY連銀総裁、フィッシャーFRB副議長など、多数のFRB関係者から今後の米利上げの可能性についてタカ派的な発言が多かったのですが、主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週の-113,912→-92,086コントラクトへとショートが21,826減少しており、ドルに対しての信頼感は強いとは言いがいたのが現状です。

【ユーロ】79,053→44,852 ロング急減
5月9日に156週間続けたネット・ショートからロングへと歴史的転換を迎えてから6週連続で増加を続けたのですが、今回は7週目にして前週から-34,201と大幅に減少しているのが特徴ですが、それでもこの7通貨ペアではロングが最も多い通貨となっています。

【豪ドル】-1,511→15,033 ロングへ変化
1月17日から20週連続してネットでロングから、6月6日に変化し2週ショートが続いたのですが、今回はロングへと再逆転しており、市場の豪ドルに対するセンチメントの変化が感じられます。

【NZドル】1,595→21,455 ロングが急拡大
3月7日から14週間続いたネットのショートから転換して、ロングは今回で2週目となりますが、増加額は21,455コントラクトと、2013年5月14日の23,216に次いで大きな拡大幅となっており、NZドルに対して市場センチメントの強さを感じらます。

【ポンド】-39,441→-37,604 ショートが減少
2015年11月10日から85週連続でネットのショートを続けていますが、先の総選挙で保守党の予想外の敗北にもかかわらず低水準に位置しています。前週比で4週間ぶりにショートは減少し、ポンドに対して弱気センチメントが減少しているようにも感じらます。

【カナダドル】-88,595→-82,881 ショートが減少
5月9日からショートポジションのNO.1の座をポンドから引き継いで、引き続きその座を維持し、3月21日にネットでロングからショートへと転換して14週間目を迎えましたが、今回で4週連続しマイナス幅を縮小しており、超弱気なムードの変化を感じます。

【円】-50,553→-49,959 ほぼ横ばい
昨年11月29日に歴史的なロングからショートへの転換を迎えて既に30週間目を迎えていますが、この間の平均は-53,552コントラクトで、現状の水準に近く5週連続で大きな変化は見られません。これが現在の動かぬ円相場を物語っていると言ってもいいのですが、円先安期待は変わっていません。


詳しくは、別途グラフを参照してください。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※