2017/06/19

2017年6月19日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年6月19日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日、アジア市場の為替相場は、週末のフランス国民議会の決選投票で「共和国前進」が予想通り過半数超を維持、英国での度重なるテロ攻撃とメイ首相の指導力の低下を気にした動きとなっていますが、どれも相場に織り込み済みなのでしょうか、大きな変化は見られません。


USDJPYは、日本の貿易収支・季調前は予想外のマイナス2034億円、しかし、日経平均株価は2万円台へ上昇(+124.49+0.62%)。結果として、USDJPYは111円台へと緩やかな円安が続き、この流れの継続が期待できます。

EURUSDも動きは鈍く、フランス国民議会の決選投票は期待を裏切らず、マクロン大統領の「共和国前進」は過半数超の議席を獲得、EURUSDは若干ながら前週末終値1.1190台から窓を明けて上昇からスタートするも、1.1200台は利食いの売りに押されて上昇力は鈍く、1.1190~1.1210の狭いレンジを継続中です。

GBPUSDは、英国ないで続くテロ攻撃とメイ首相の指導力の低下を危惧した声は消えず。19日からスタートするEUとの離脱交渉の行方を危惧しながら、EURGBPの買い(GBP売り)に、ギャップを空け売りからスタートするも、結局は1.2750~80の狭いレンジで推移。予想外に底堅いポンドの動きは逆の意味で要注意。

AUDUSDも動きは鈍く、ロウ豪中銀総裁は「成長率は最近の水準から今後数年にやや加速する見通し」と強気な発言をしていましたが、「賃金の低い伸び、高水準の家計債務、一部都市での住宅価格上昇が経済の足かせになる」と、強弱混在に、一時0.7629まで上昇するも0.7600台まで低下へ。

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フランス国民議会(下院)決選投票=マクロン大統領の新党「共和国前進」陣営は308議席を獲得し過半数を確保。選挙強力の中道政党と合わせ350議席を確保。過半数近くの当選者は選挙経験もなく今後の結果が注目されます。 また、投票率は42%と低く、国民の信頼を得ることができたかは疑問との声も。

IMF対日4条協議=政策の軸足を「量」から「金利」に移したことで、市場との対話強化策として、国債買い入れ額への言及を控えることも一案。

英国のデービスEU離脱担当相=欧州委員会の離脱交渉責任者であるバルニエ委員とブリュッセルの欧州委員会本部で6月19日午前11時(日本時間午後6時)に双方のチームによる約7時間の交渉後、共同記者会見を予定。→ メイ首相が出席する22~23日の首脳会議で、双方を取り巻く雰囲気が改善することを望んでいる。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(先のFOMCで利上げに唯一反対)=利上げ反対の論文で、FRBは労働市場の引き締まりがインフレの加速だと誤って予想。米経済のインフレ低迷を長期化させる過ちを犯した可能性がある。

ハモンド英財務相とカーニーBOE総裁=6月20日に延期となっていたスピーチを行う。

ロウ豪中銀総裁=「成長率は最近の水準から今後数年にやや加速する見通し」→ 世界的な景気回復や、鉱業投資はより正常な水準に戻るプロセスがほぼ完了した国内企業の景況感の改善、雇用の強さを楽観的な材料。

ロウ豪中銀総裁=賃金の低い伸びや高水準の家計債務、一部の主要都市での住宅価格上昇などが今後の経済の足かせになる。「1人当たり国民所得の平均伸び率は今後四半世紀にわたって過去四半世紀の水準を下回る見込み。

英紙サンデー・テレグラフ(保守党上層部の関係筋)=メイ首相が欧州連合(EU)離脱方針を軟化しようとすれば、党内のEU懐疑派から党首の座を追われる可能性がある。

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