2017/06/09

2017年6月9日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年6月9日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

コミー前FBI長官の証言も関係ないとでもいうのか上昇を続ける米株。英総選挙の結果は関係ないのか、独DAXと英FTSEも上昇が続く。米10年債利回り、2年債も上昇が続き、金利差拡大にドル買いが続く。

GBPUSDは、結局メイ首相の保守党は過半数を得ることはできず、北アイルランドの保守政党と協力して組閣へ。英国の政治情勢が不透明になり19日からはスタートするEUとの離脱交渉の何等かの影響があることは間違いないが、英国の格付けに影響はない。

GBPUSDは、午前6時にBBCが出口調査で保守党が過半数を得られない可能性を示唆し、1.2950台→1.2690台へ急落した後は、最終結果が決まり、欧州市場で一時1.2630台へ下落するも続かず。結局のところ英国株は強く、英国債券に大きな変化もなく、1.2740近辺を中心に約上下40pipsのレンジで取引が続いている。

USDJPYは、リスク回避の円買いは何処へ? 米株と米金利の上昇もあり、110.50円を超えてからは短期筋のストップとオプション絡みの買いなのか、110.80まで上昇。

USDCADは予想外に大幅増加したカナダの就業者数に、1.3510台→1.3460台へ急落、原油価格も下げ止まり1.3450台まで続落。


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メイ英首相=北アイルランドの保守政党と協力し組閣へ。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏のインフレはリスクバランスが鈍化している可能性を示唆し、ECBの金融政策を複雑にさせており、得にユーロが上昇すればインフレ鈍化のリスクが高まる。

トゥスクEU大統領=英国のEU離脱交渉には明確な期限がある。遅れれば合意が間に合わない可能性も。

BOE公表の5月調査=英国の今後1年のインフレ率予想は2.9→2.8%に若干低下し、今後2年2.7→2.8%へ、5年では3.2→3.35に上昇へ。