2017/06/22

2017年6月22日(木曜)昨日21日、海外市場の動き

2017年6月22日(木曜)昨日21日、海外市場の動き

今日22日早朝、NZ中銀は政策金利1.75%の据え置きを予想通り決定するも、「不確実性が残り、政策は調整が必要になる可能性を示唆」→ NZDUSDは0.7210台→0.7270近く、NZDJPYは80.40台→81.00へと一時急伸。

昨日の為替相場は、原油価格と商品価格の続落にカナダドルと豪ドルは弱く、ホールデンBOEチーフエコノミストのタカ派は発言に欧州市場ではポンド高へ動くも、メイ首相はDUPとの閣外協力はいまだ決まらずNY市場ではやや軟化。

【材料としては以下の通り】
◎ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は「9月バランスシート縮小、12月追加利上げを支持するも、インフレが鈍化すれば支持せず」との報道にドル買いも弱まる。
◎中古住宅販売件数は562万件と予想555万件を上回る。
◎6月15日のBOE金融政策委員会で、利上げを支持したサンダース氏、マカファーティ氏、フォーブス氏に続きチーフエコノミストでもあるホールデン氏も「年後半に刺激策の一部解除が望ましい」と、前日ハト派のカーニー総裁の発言に異を唱える。
◎エリザベス女王が議会で、メイ政権の施政方針を演説し「政権の優先課題は最善のEU離脱条件」、ただし、北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)との閣外協力はいまだに合意できず。
◎原油価格(WTI)は在庫増にも供給過剰に続伸し、一時42.05ドルまで下落。

米10年利回りは前日2.157→2.162%、2年債1.344→1.348%と小幅上昇、ダウは-57.11(-0.27%)、S&P-1.42(-0.06%)、逆にNasdaqは45.92(+0.74%)上昇。原油価格(WTI)は在庫が予想外に減少するも、供給過剰を懸念し42.51(-1.0-2.3%)下落へ。

USDJPYは、米株も強弱混在、米金利は前日とほぼ同水準で推移し、111.08~111.74のレンジで推移し、111.30台で終了。引き続き大きな変化は見られず。クロスではGBPJPY+EURJPYでは円安、資源国通貨のAUDJPY+CADJPY+NZDJPYでは円高と分かれる。

GBPJPYは、6月15日のBOE金融政策委員会で、利上げを支持したサンダース氏、マカファーティ氏、フォーブス氏に加え、チーフエコノミストのホールデン氏が「年後半には刺激策の一部解除が望ましい」と発言しBOEの利上げ確率が高まり、1.2600割れをボトムに1.2700台まで急伸へ。米国市場に入ると、民主統一党(DUP)との閣外協力はいまだに合意できず、さらに、BOEの利上げに関してカーニー総裁は慎重姿勢を変えず、積極的なポンド買いも見られず、一時1.2640台まで値を下げ1.2670台で終了。

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ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表=米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の完了期日を設定していない。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(FT紙)=9月にバランスシートの縮小に着手し、追加利上げを12月まで待つ可能性がある。インフレが鈍化するようであれば望まない。

独30年債利回りが2カ月ぶりの低水準=長短
利回り格差は年初来の水準に縮小し、原油安と低インフレ期待を反映した利回り曲線の平たん化が継続している可能性。

エリザベス女王が議会で、メイ政権の施政方針を演説=政権の優先課題は最善のEU離脱条件。EU離脱協議を最善の結果に導き、離脱条件において可能な限り幅広い合意を得ることだとし、「わが閣僚はEU離脱後のわが国の将来において最も広範な総意を構築するため議会、地方分権政府、産業界などとの協力に取り組む」

イランのザンギャネ石油相=OPEC加盟国が一段の減産について協議しているが、合意に達するのは困難だろう。

イランのザンギャネ石油相=米国は日量90万バレル増産していると指摘。米国の増産分はOPEC加盟国の想定を上回っており、原油下落の一因になっている。