2017/06/19

2017年6月19日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年6月19日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

ムーディーズは豪州4大銀行の格付けを引き下げ、直後にAUDUSDは下落。
ダドリーNY連銀総裁のタカ派発言に米金利は上昇し米株は強く、為替市場ではドルが全面高へ。

USDJPYは、早朝の110.70を予想外のマイナスとなった日本の貿易収支と日経平均株価の上昇に、緩やかに上昇。 欧州市場に入ると110.90をボトムに110.90~111.20台のレンジが続いたが、ダドリーNY連銀総裁のタカ派発言に111.30台へ上昇するも、前日の高値111.42を超えられず。底堅く上値を試す動きは続きそうで111.50~60を上抜けすると、テクニカルでは続伸の可能性も。

GBPUSDは、早朝は英国の続くテロ攻撃とメイ首相の指導力の低下を危惧した声は消えず。弱い英住宅価格や、19日からスタートするEUとの離脱交渉の行方を危惧しながらのスタートとなった。取引開始直後の1.2756をボトムに1.2780台を超えられず狭いレンジとなったが、欧州市場に入るとの大口の買いに1.2810台まで上昇、ダドリーNY連銀総裁の発言を受けた米金利の上昇に1.2750台まで値を下げ、結局は振出の水準へ逆戻り。

AUDUSDは、ロウ豪中銀総裁は「成長率は最近の水準から今後数年にやや加速する見通し」と強気な発言と、賃金の低い伸び、高水準の家計債務、一部都市での住宅価格上昇が経済の足かせになる」の弱気と強弱混在に、一時0.7629まで上昇するも0.7600台まで低下へ。ムーディーズは豪州4大銀行の格付けを引き下げすると、0.7610台→0.7580台へ下落するも、押し目買いに0.7618まで値を戻し上値は重くなる。


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ダドリーNY連銀総裁=インフレはFRBが望む水準をやや下回っている。米経済は完全雇用の極めて近い。経済の信頼感の水準は非常高い。経済の拡大は長期的に続くと確信。

ムーディーズ=豪州の住宅価格急騰と家計債務の増加、賃金の伸び悩みが脅威となっていると指摘し、同国の4大銀行の長期格付けを引き下げた。→ この発表を受け、AUDUSDは急落。

英ライトムード、ロンドンの住宅価格は続落へ=前月比の引き下げはこの3カ月で2回目。買い手からの関心の弱まりが低迷長期化を示唆する中、売り手がやや弱気になった。6月の売却希望価格は前月比2.4%低下、前年同月比では1.4%低下へ。