2017/06/17

2017年6月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き

2017年6月17日(土曜)昨日16日、海外市場の動き


週末の金曜日、3か月連続のマイナスで予想外に悪化した米住宅指標と、昨年10月来の大幅低下の消費者マインド指数に、米金利は低下し米株も強さがみられずドルは全面安。円はクロスで円売りへ。

為替市場は、NZDUSD+0.53%、AUDUSD+0.5%、EURUSD+0.45%、USDCAD-0.42%と、USDJPYの-0.07%を除き主要国通貨はドルに対して全面高で、円はNZDJPY+0.54%、AUDJPY+0.43%、EURJPY+0.38%とクロスで全面安。

弱い米経済指標を受け、米金利は低下し、米10年債利回りは前日2.164→2.151%、2年債も1.351→1.315%へ低下、米株は発表直後に下げ幅を拡大するも終値では、ダウ+24.38(+0.11%)、S&P+0.69(+0.03%)は上昇するも、Nasdaq-13.74(-0.22%)と弱い。

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USDJPYは、アジア市場早朝の110.81を安値に、日銀は金融政策の据え置きを決定し同意はなく、黒田日銀総裁の記者会見もすんなりパス。日米金利差拡大+円ロング筋の買い戻し(含む円クロス)に欧州市場に入っても111.42まで緩やかに上昇を続けるも、111.50円のポイントは超えられず。弱い米住宅指標にドル売りへ変化し、弱い米現物株のスタートに111.00を割り込み、弱いミシガン大学消費者信頼感指数や労働市場情勢指数(LMCI)に、米金利は低下し、早朝の安値を割り込み一時110.65まで続落してようやく下げ止まり、110.87台で終了。

EURUSDは、アジア市場では1.1135~55の狭いレンジが続き、欧州市場に入り、EURJPYなどEURクロスでの買い戻しが強まり1.1180台へ上昇。米国市場に入り弱い米住宅指標にも1.1180台で上値はキャップされていたが、弱いミシガン大学消費者信頼感指数+LMCIに、主要通貨でドル売りが強まる中、フィキシングでは1.1200の大台へ上昇、その後も1.1190~1.1200のレンジで強さを維持。

GBPUSDは、一日を通じ上昇力は鈍いも底堅い展開へ。アジア市場早朝の1.2750をボトムにし欧州市場まで1.2760~85の極狭いレンジで推移。弱い米住宅指標に1.2796へ上昇するも続かず、弱いミシガン大学消費者信頼感指数+LMCIと米金利の低下を受けてようやく上昇を開始し、一時1.2806まで上昇するも続かず、1.2776で終了。ポンドはクロスでは強さがみられず、引き続き政局の不安を抱えながらの展開となっている。

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カシュカリ・ミネアポロス連銀総裁=インフレの鈍化に利上げ決定に反対した。最近のインフレ鈍化が一時的であるとの確証が持てるまでFRBは利上げを見送るべき、と考えるのは私一人ではない。他の委員も反対票を投じると期待していた。わたしの意見に賛同する委員はもっといるとおもうが、行動を起こす準備はできていなかったのかもしれない。

カプラン・ダラス連銀総裁=追加利上げに慎重に臨む必要がある。われわれは慎重に金利を引き上げる必要があり、忍耐強くそして注意深くあるべき。足元で鈍化しているインフレの改善を確認する必要がある。

フォーブスBOE政策委員=英インフレ率は現行の経済モデルが示唆するよりも、為替相場や商品価格変動の影響を受けやすいとする研究論文を公表。中銀の主要経済モデルでは一般に過小評価されている。→ 5月の英インフレ率は2.9%の約4年ぶりの高水準を記録。英中銀は与党・保守党が過半数割れとなりポンド安が進行したことから、インフレ率は秋頃に3%を突破するとの予想。為替相場は英インフレにおける緩慢かつ持続的なトレンド動向と著しい相関関係がある。

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米住宅着工件数=109.2万件(予想121.5万件 前回117.2→115.6万件)、前月比-5.5%(予想4.1% 前回-2.6→-2.8%)、建設許可件数=116.8万件(予想125.0万件 前回122.9→112.8万件)、前月比-4.9%(予想1.7% 前回-2.5%)→ 3か月連続のマイナスと、予想外の悪化にドル売りが強まる。

米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=94.5(予想97.1 前回97.1)→ 予想・前回を下回り、昨年10月来の大幅低下で、景気現況指数87.7→84.7へ低下、消費者期待指数2.6→2.6で変わらず。インフレ期待1年は2.6→2.6で変わらず、5年は2.4→2.6へ上昇。

米労働市場情勢指数(LMCI)=2.3(予想3.0 前回3.5→3.7)→ 予想と前回を下回り、4か月ぶりの低水準

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