2017/06/06

2017年6月6日(火曜)昨日5日、海外市場の動き

2017年6月6日(火曜)昨日5日、海外市場の動き

為替相場は、イベントリスク・地政学的リスク、米金利の上昇、経済指標の結果に通貨間で動きは異なる。NO.1はAUDUSD(+0.56%)で、中国発の経済指標を好感しクロスでも強く一時0.7500の大台へ。EURUSD(-0.24%)はEURロングの調整に弱いが1.12台を維持。

●米株は上下変動しながら小幅安(ダウ-22.25-0.10%、S&P-2.97-0.12%、Nasdaq-10.11-0.16%)。
●原油価格(WTI)は47.35(-0.31-0.65%)と中東諸国がカタールと断交に一時上昇するも、結局は逆に下落へ。
●米10年債利回りは前日2.159→2.182%へ、2年債も1.288→1.30%へ上昇。

◎英総選挙(6/8)→ ユーカブ世論調査は、保守党305/定数650議席で、過半数に21足りず。保守党の4月総選挙決定前は330議席。調査会社ICM世論調査は与党保守党のリードは12→11ポイントに縮小。
◎ECB理事会(6/8)→ 文言の変更の可能性は残るも、先の弱いCPIに緩和措置の解除は期待薄。
◎コミー前FBI長官の証言(6/8)→ トランプ大統領は阻止のため特権を行使せず。
◎連続する英国でのテロ攻撃→ テロ警戒レベルを「シビア」で維持し警備体制を強化、総選挙への影響が気になる。
◎中東諸国はカタールと断交、地政学的リスクが高まる
◎米ISM非製造業景況指数・確報値は、56.9と予想・前回を下回る。雇用は拡大し価格は縮小へ。
◎米製造業受注は前月比-0.2%と予想通りながら弱い、
◎米耐久財受注・確報値は前月比-0.8%と予想・前回より弱さが目立つ
◎米PMI・確報値の総合は53.6と前回より弱い。

USDJPYは、リスク回避の円買いの変化も見られず、一日を通じて米雇用統計直後の急変から動きは鈍く、110.30~110.75のレンジ内で推移。GBPJPY+AUDJPY+CADJPYは上昇、EURJPY+NZDJPYは下落へ。

AUDUSDは、2日連続で上昇し久々に強さが感じられるが、0.7500の大台を超えることができるか? 先週末からギャップを空け売りからスタートするも、強い中国財新PMIを受け先週の高値0.7450台を超えてからは、ショートカバーが始まり、EURAUD-0.79%、GBPAUD-0.47%、AUDNZD+0.67%とAUDは全面高。

EURUSDは、アジア市場では1.1280台を高値に上値が重い展開が続いた。欧州市場に入り、EURGBP(前日比-0.32%)の売りの影響に1.1260を割り込んでからは売りが強まるが、欧米市場では1.1230台をボトムに下げ止まり、米金利の上昇にも底堅く推移し1.1250台で終了。引き続き底堅さが感じられる。

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ホワイトハウス報道官=トランプ大統領はコミー氏の証言について、行政特権を行使し阻止することはない。

ラガルドIMF専務理事はギリシャ支援で妥協案を提示=財務相会合(6/15)でギリシャ次回の支援金の支払いで合意の可能性。

サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)=、バーレーンはテロリズムを支援しているとしてカタールと国交を断絶。イエメン、モルジブ、リビア東部を拠点とする世俗主義勢力もカタールと断交した。→ トランプ米大統領の中東訪問が今回の断交につながったとの見方も。イランはトランプ米大統領のサウジ訪問が断交につながったと批判