2017/06/08

2017年6月8日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年6月8日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

トリプル・イベントを待つ動きも、コミー前FBI長官の証言は昨日すでに上院特別情報委員会ウエブサイトで公開され十分織り込まれているが、質疑応答でサプライの可能性もゼロではなく引き続き要注意。

ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見は、インフレ見通しが本当に大幅に下方修正されるのか? 政策金利の変更は考えていないが、 日銀がスタンスを変更する可能性が報道される中、ECBもフォワードガイダンスを若干だが変更する可能性は残っている。

英総選挙は、出てみないと何も言えないと思ったほうがいいと判断している。ポジションはGBPUSDオプションのポンドコールの買いと、デルタヘッジ50%でGBPをシートにして上下の変動を狙うこと意外は過去の教訓から見ても難しいのでは?

ちなみに今晩の予定は以下の通りとなっているが、英総選挙は出口調査でいつもながら予想外に早く決着がつく可能性もあり。

◎ドラギECB総裁の記者会見(21:30)
◎コミー前FBI長官証言(23:00)
◎英総選挙(投票は8日22:00 日本時間9日06:00に締め切られ多くは即日開票)

USDJPYは、「日銀の出口論を巡る議論で、時期尚早から市場との対話を重視する方向に修正しつつある」との報道で、午後に入り流れは一変。日経平均株価は下落し、USDJPYは、110円台を回復しながらも109.80円割り込み短期筋の売りが加速し一時109.38まで下落。結果的には上値トライが失敗した形となっているが、具体的になるまでは楽観的な円ロングも怖い。

AUDUSDは、0.7550台を回復できず、貿易黒字額が予想外に減少したことで、0.7520台まで下落するも、再び0.7550台を達成、底堅い動きが続いている。

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複数の関係者(ブルームバーグ)=日銀の出口論を巡る議論で、時期尚早から市場との対話を重視する方向に修正しつつある。→ この報道を受け日経平均は下落し円買いが強まる。