2017/06/30

2017年6月30日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

2017年6月30日(金曜)昨日29日、海外市場の動き

BOE、ECB、BOCの金融政策の方向転換の思惑がFRBの年内利上げ観測の高まりを招き、独・スペインCPIは上昇し米GDPは強く、金利は上昇し株価は下落。

為替相場は、英国・ユーロ圏・カナダの利上げ期待が高まりドル売り傾向が続く中で、利上げ期待が乏しい円は弱くUSDJPYは一時113円直前まで上昇し、クロスでも円は一時全円安となった。

強い米GDPに米金利は上昇し一時ドル買いが強まるも続かず、円以外の主要通貨でドル売りの流れが続く。EURUSDは1.1445(昨年8月来の高値)、GBPUSDは1.3015(1.30達成)USDCAD1.2986(1.30割れ達成)へ。

ブラード・セントルイス連銀総裁のハト派発言や米株や日経先物の下げ幅が加速すると、USDJPY113円から円ショートの巻き戻しが強まると、USDJPYは111.80まで急落、クロスでも円ショートの巻き戻しが加速。主要通貨は円クロスの調整にもかかわらずドル安値圏で推移へ。

前日比では、AUDUSD+0.58%、GBPUSD+0.63%、EURUSD+0.55%、USDCAD-0.30%、USDCHF-0.40%、USDJPY-0.14%と、ドル売り勢ぞろいとなるも、NZDUDSは-0.08%と小幅ながら一人負け。

GBPUSDは、8月の緩和縮小期待が続き1.30の大台乗せを達成。市場参加者の押し目での買い意欲は強く下げ幅限定的で、当面の目標は→5月中旬の高値1.3048が目標へ。

USDCADは、7月の金融政策の変化を期待し1.30の大台割れと達成。原油価格の変動に伴う動きは鈍く、当面は1月下旬の1.2968が目標へ。

USDJPYは、今日の日本全国CPI待ちながら、他の主要国との政策の違いは避けられず。昨日の大幅な調整の余波は残るも、前日の安値111.80台で下げ止まり、111.50~113.00のレンジから上値トライは終わらず。

◎ユーロ圏消費者信頼感は-1.3で速報値と変わらず
◎ユーロ圏経済信頼感は111.1と予想を上回る。
◎独CPI・速報値(HICP)は前年比1.5%と予想の1.3%を上回る。
◎米第1四半期GDP確報値は、前年比1.4%と予想1.2%を上回り、コアPCE価格指数は2.0%と予想と前回の2.1%を下回る。
◎新規失業保険申請件数は24.4万件と予想を上回り悪悪化へ。
◎ホールデンBOE政策委員=政策金利はインフレが高止まりするリスクを最小化するよう設定される必要がある。
◎ブラード・セントルイス連銀総裁=FRBは将来の政策に関し、過剰にタカ派的。現在のFF金利誘導目標は適切。

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ホールデンBOE政策委員=政策金利はインフレが高止まりするリスクを最小化するよう設定される必要がある。インフレに注意を払う理由の一つは低所得者に甚大な影響を及ぼすため。

ブラード・セントルイス連銀総裁=金利に関しFRBが為すべきことはもはやない。次の一手はバランスシートの縮小開始で、正常化には最低5年を要する。

ブラード・セントルイス連銀総裁=FRBは将来の政策に関し、過剰にタカ派的。現在のFF金利誘導目標は適切。

ムニューシン米財務長官=北朝鮮が態度をあらためるまで資金を止める。北朝鮮への制裁で中国を標的にしていない。

ムニューシン米財務長官=経済を3%または、それ以上に引き上げることを100%公約する。FRB議長に関してはまだ何も決まっていない。

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