2017/06/17

最新のIMMポジションから、 2017年6月17日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年6月17日(土曜)

集計日ではネットショートが減少し、ドル安期待が強まる。

今回のCFTCが発表したIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は6月13日(火曜)で、今回も残念ながら変動幅が拡大したFOMCやBOEの結果は反映していませんが、直前の数字から通貨のネットショートポジションが減少していたことで、ドルにたいして弱気なセンチメントが広がっていたことが推測できます。

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週-130,689→-113,912コントラクトへとショートが16,777 減少していました。

特徴としては、NZドルのポジションが2月28日来、15週間ぶりに-1,785→+1,595へと転換し、スポット市場のNZDUSDの上昇でも推測できる通り市場のセンチメントが変化していたことが確認できます。

ユーロは、ネットで+74,009→+79.053(+5,044)と、約3年間(156週)続いたユーロショートからロングへと転換してから6週連続で拡大しており、市場センチメントが完全にEUR高方向へと傾いていることが確認できます。

円は、55,027→-50,553とネットショートが小幅に減少しています。昨年11月22日に、歴史的なネットロングからネットショートへと変化してから29週間過ぎていますが、この間のショートポジションの平均値は-53,676コントラクトと大きな変化は見られず、強いか弱いのかよく理解できにくい通貨となっていますが、ネットではショートを維持していることを考えれば、円の先安期待がより強いと判断することもできます。

カナダドルですが、6月12日と13日の両日にわたり、カナダ中銀上級副総裁と総裁からタカ派発言が飛び出し、金融緩和の終焉と将来の利上げ期待が急拡大した影響と思われますが、-94,501→-88.595とショートが減少し、USDCADの下落を考えれば、ショートの減少幅が拡大している可能性もあります。


詳しくは、別途グラフを参照してください。

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