2016/12/13

2016年12月13日(火曜) 昨日12日、海外市場の動き

2016年12月13日(火曜) 昨日12日、海外市場の動き(午前6時ごろ)

米株はFOMCを直前に控え、利上げを織り込み強弱混在。NYダウは約+0.20%と小幅上昇するも、S&P+Nasdaqは下落。米金利は上昇傾向を維持するも上昇幅を縮小。10年債利回りは一時2.52%台まで上昇するも、2.47%台まで下落。2年債は1.14%台を上昇を維持。

原油価格(WTI)はOPEC・非OPECで減産が合意し一時54.50ドルまで上昇するも、52ドル台な前半まで低下しているが、資源価格を含め上昇傾向を維持。

為替市場もFOMCを直前しクリスマ休暇時期を控え、ドルロング+円ショートポジションの調整が優勢。USDJPYを含めた主要国通貨+資源価格の上昇と新興国通貨(USDZAR=約-1.0%、USDMXN=約-0.8%)も強く、ドル全面安。

トランプ氏が実務型の人事を着実に進めながら、F35戦闘機の開発費を問題視するなどコスト削減の政策を模索。期待先行の次期政権は、引き続き期待がもたれる動きとなっている。しかし、14日のFOMCや来週以降のクリスマス休暇+年末を見据えた動きが強まっている。

USDJPYは、欧州市場の116.10台をトップにし、米株価は伸び悩みNYダウは小幅上昇するも、S&P+Nasdaqは下落、米金利も上昇幅を縮小し、円売りを加速させていたクロスでの円売りも逆に円買い戻しへと変化。前日終値の115.20近辺を割り込み、一時114.80台まで続落するなど、高値から約1.3円近くの調整を経て、115円近辺で推移している。

EURUSDは、続伸し一時10650台へ。主題はFOMC前のポジションの巻き戻しながら、メイ首相は議員の支持もあり英国のEU離脱を3月末までに始めると強い意志を示し、ソフトブレグジットとの思惑が強まる。また、カタール投資庁がイタリアの銀行モンテ・パスキに約1220億円を投資と、救済期待が強まるり、イタリアの組閣作業が始まり、クーレECB専務理事のデフレリスクは概ね解消との発言もEUR買いをフォローしている。

GBPUSDは、1.2700直前まで続伸し強さが目立つ。市場参加者ではGBP高を期待し始めている動きも見られ、今までのショートから逆にロングへ変化も。メイ首相は議員の支持もあり英国のEU離脱を3月末までに始めると強い意志を示し、ソフトブレグジットとの思惑が強まることも後押し。ただし、1.2700の大台を達成することができず、EURGBPも下げ止まっていることから買いの流れも一服。


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トランプ氏=ゲーリー・コーン ゴールドマン社長兼最高執行責任者(COO)を国家経済会議(NEC)委員長に指名の方針。

米大統領報道官=一つの中国の政策維持、台湾は緊密な同盟国。

トランプ氏=カーリー・フィオリーナ 元レット・パッカード最高経営責任者(CEO)を国家情報長官に起用することを提案。

トランプ氏=最新鋭ステルス戦闘機F35の計画とコストは制御不能、大統領に就任後は軍事調達費で数十億ドルを節約できると、コスト削減を示唆しh、ロッキード・マーチンの株価は下落。(F35は米英など9ヵ国が共同開発、開発の遅れや予算超過で米軍の兵器開発では史上最高額とされる約4000億ドル費やす)

レンツィ・イタリア首相(現地メディア)=来年6月にも解散総選挙。首相は、可能な限り早期に総選挙を主張。

イタリアのジェンティローニ次期首相=組閣作業、前政権の閣僚多数留任へ。

メイ英首相(報道官)=EU離脱の交渉開始で、来年3月末まつまの日程は変わらず。

株価を主に押し上げているのは流動性、経済成長、インフレ期待の3つ

NY連銀調査=向こう3年のインフレ期待は2.6→2.7%に上昇し利上げ期待が高まる。個人消費3.2→3.6%に上昇。