2016/12/08

2016年12月8日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年12月8日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株が急伸する中で、米株はほぼ同水準からスタートし、米10年債利回りは一時2.42%台への急伸からやや軟化。幅原油価格(WTI)50ドル台乗せへ。為替市場は米金利の上昇にドル全面高。

EURUSDは、注目のECB理事会で、3月期限のQEを800→600億ユーロに減額し9か月延長を決定。QEの縮小を受け独金利は上昇、直後にはEURUSDは1.0870台まで急伸。しかし、米金利の上昇や、ドラギ総裁は、デフレリスクはほぼ消滅というが、「テーパリングは議論されず」に、ドル全面高もあり1.0620台まで続落。
 
USDJPYは、113.20~70の50ポイントレンジで推移したが、ECB理事会のQE縮小を受けドイツ債券の利回りは急伸、米債利回りも急伸し一時114.40近くまで上昇するも、114.50円の壁のトライもなく113.80~20の高値圏でレンジに入る。

AUDUSDは、0.7500超を維持できず、0.7440台まで続落。NZDUSDも0.7210→h0.7150台まで続落。

ECBは、政策金利0.0%、中銀預金金利-0.4%、限界貸出金利0.25%、資産買い入れ枠月間800億ユーロの据え置きを決定。債券買い入れを2017年12月まで延長し、4月から月額800→600億ユーロに減額。

ドラギECB総裁は強弱混在。第4四半期も成長は続く見込みで、穏やかで着実なペースの成長へ。大半がQEの延長と減額に同意。デフレリスクはほぼ消滅。

ユーロ圏の成長は下振れに傾く。QEはインフレが継続的に起動にのるまで継続へ。コアインフレが確実に上昇トレンドとなる兆しはない。テーパリングは議論されず。

ECBスタッフ予想=GDP予想(9月時予想との比較)2016年1.7→1.7%、2017年1.6→1.7%、2018年1.6→1.6%、2019年1.6%。

インフレ見通し(9月時予想との比較)2016年0.2→0.2%、2017年1.2→1.3%、2018年1.6→1.5%、2019年1.7%。

黒田日銀総裁=世界経済、日本経済は全体として良い方向に向かっている。