2016/12/24

2016年12月24日(土曜)昨日、23日海外市場の動き

2016年12月24日(土曜)昨日、23日海外市場の動き


≪Merry X'Mas≫


日本が休日、英国は株式が米国は債券市場が短縮取引で、欧米市場を中心に市場参加者は極端に少ない。

サプライズは、トランプ次期米大統領の核問題と、習近平中国国家主席の発言。

習近平氏は「経済成長率について政府目標の6.5%を下回ることを容認」との報道に、貿易相手国として関連が強いAUDUSDが急落し、NZDUSDも一時急落、リスク回避にJPYが上昇へ。

トランプ次期米大統領(MSNBC)は核戦力を増強発言の説明で、「軍拡競争が起こるなら起こればいい」、米国は勝つ! 米次期大統領報道官は火消しに奔走。相変わらずでもちろん市場は反応せず。

経済指標からは、カナダのGDPが予想外のマイナスで、原油価格も伸び悩み、USDCADの上昇が目立ち、4か月ぶりの高水準の米新築住宅販売+13年ぶりの高水準のミシガン大学消費者信頼感指数に、米経済の成長が裏付けられ、ドル買い傾向は続くも、市場参加者が極端に少なく動きは緩慢。

◎仏GDPは前年比1.0%(予想1.1% 前回1.1%)やや弱く、
◎英GDPは前年比2.2%(予想2.3% 前回2.3%)もやや弱く、
◎カナダGDPは前月比-0.3%(予想0.0% 前回0.3%)と予想外のマイナス
◎米新築住宅販売件数は、59.2万件(予想57.0万件 前回56.3万件)
◎米ミシガン大学消費者信頼感指数は、98.2(予想98 前回98)

USDJPYは、習近平中国国家主席逆にリスク回避に117.30~50のレンジの下限を割り込み、一時117.10円台まで下落するも、終盤にかけて117.30台まで値をもどすが、戻りも限定的で上値は重い。

≪注目材料≫
◎米石油サービス会社ベーカー・ヒューズ=石油掘削リグ稼働数は前週比+13基増の523基で、2015年12月以来の高水準→ 原油価格の上昇にリグ稼働数が増加へ。

◎欧州株式市場=ドイツ銀行、クレディ・スイスはモーゲージ担保証券の不正販売で米司法省と和解し、イタリアのモンテ・パスキに公的資金注入が決定し、上昇へ。

◎ECB調査=ユーロ圏の債務危機が始まって以来、富の集中が加速し、い資産価値の落ち込みにより貧しい世帯が苦境に陥る。2010年には上位5%の世帯に純資産の37.2%が集中→2014年37.8%に増加。一方で下位5%の世帯は負債だけを抱えている。

◎ECB調査=ユーロ圏の債務問題が長引いたことで、イタリアやスペイン、ポルトガル、ギリシャなどの域内周辺国では経済格差が広がった。一方でドイツなどの中核国は回復が早かった。

◎トランプ次期米大統領(MSNBC)=核戦力を増強発言の説明で、「軍拡競争が起こるなら起こればいい。われわれはあらゆる面で勝り、最後まで生き残る」

◎大統領報道官に指名されたショーン・スパイサー氏=次期大統領はロシアや中国など他国が核戦力の増強に動かないよう確実にするとし、軍拡競争は起こらない。