2016/12/24

最新のIMMポジションから、 2016年12月24日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2016年12月24日(土曜)

ユーロ+ポンドのショートは大幅減少し、スイスがロングへ変化し、円は独歩安。

前週の集計日13日(火曜)で、12月14日(水曜)のFOMCの利上げ+より大幅な利上げ観測から急騰したドル高相場に、通貨ショートの拡大を予想していた。
 
結果は、IMM通貨先物の最新データ(12月20日)では、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは-220,500コントラクトと、前週-260,671からショートが40,171コントラクト減少している。(※メキシコペソは省いて計算)

このようにやや驚きではあるが、全体ではクリスマス+年末・年始を前にして、11月から続いているショート・ポジションの減少がさらに加速しし、逆に円はショートがさらに積み増しされている。

円は、ドル円相場の急上昇に、期待通り円ショートは-63,429→-75,449と12.020コントラクトと大幅に拡大し、全体でみると円独歩安で、昨年12月初旬の水準近くへさらに逆戻りしている。

年末に向けた最後の調整なのか、行き過ぎたドル高相場への反動なのか不明ながら、ユーロは-87,513→-78,045へ、ポンドは-72,343→-59,350へショートが大幅に減少している。

カナダドルも-21,869→-11,754へと小幅ながら減少し、スイスは-25,288→7,110へと32,398コントラクトも変化し、9月20日以来、久々にロングへと変化し、リスク回避の矛先がスイスに向いているとも考えられる。

また、一人ネットでプラス圏を維持していた豪ドルは、+13,473→+3,941へとロングが減少し、NZドルの-3,702→-6,953へとショート増加と共に、やや弱気ムードに傾いている。




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