2016/12/22

2016年12月22日(木曜)昨日21日、海外市場の動き(午前6時頃)

2016年12月22日(木曜)昨日21日、海外市場の動き(午前6時頃)

クリスマス休暇を週末に控え、材料も乏しく動きは鈍い。ただし、今日22日はNZGDP、米GDP+耐久財受注を筆頭に重要な経済指標が多く注意。

欧州市場はドル売り、米国市場は強い米中古住宅販売にドル買いへと変化。モンテ・パスキへの公的支援+ユーロ圏消費者信頼感が強く、EURUSDの0.42%の上昇を筆頭に小幅な変動にとどまる。

米株は弱くNYダウ・S&P・Nasdaqともに小幅下落、米金利は小幅低下、10年債利回りは前日2.559→2.54%、2年債も1.216→1.196%へ低下、原油価格(WTI)は52ドル半ばへ下落。

USDJPYは、アジア市場では仲値の118.00台を高値に、アジア・欧州市場は続落、ドル売りが加速し117.40円を割り込むと117.00台まで下落。117.00を何度もトライするも割り込めず。予想外に10年ぶりに強い米NAR中古住宅販売にドル買いが強まり、予想外に強いユーロ圏消費者信頼感指数を受けたEURJPYの買いで、117.80台まで値を戻すが、米金利+米株は弱く、原油価格も低下し円売りも限定的。

EURUSDは、アジア市場の1.0380台をボトム、欧州市場はモンテ・パスキの流動性不安につけた1.0380台をボトムに、イタリア政府はモンテ・パスキへの公的支援を決め買いが強まり、強い米中古住宅販売にも強いユーロ圏消費者信頼感にユーロ買いが続き、午前零時(オプションカット)付近では1.0450をめぐり売り買いが交錯。結局は1.0450近くを抜け出せず、1.0420まで値を下げている。

USDCADは原油安に1.3360台→1.3430近くまで一時上昇するも、GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは、上下変動するも大きな変化は見られず。


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◎米週間原油在庫は225.76万バレル(予想-251.5万バレル)と予想外の増加に、原油価格は下落へ

◎米NAR中古住宅販売は、561万件と金利上昇前の駆け込み需要に強く約10年来の高水準で、ドル買いが強まる

◎ユーロ圏消費者信頼感は、-5.1と1年8か月ぶりの高水準で、ユーロ圏の消費者信頼感は大幅に改善へ

◎モンテ・パスキ=投資家を確保できず、増資の実現は困難で公的救済が不可避に。→ 流動性も4か月で流動性の不安が表面化する可能性があり深刻だが、イタリア政府が公的支援で最大200億ユーロの国内銀行の支援を可決したことで一先ず安心感も

◎調査会社ユーガブとシティ調査=英国の1年以来の予想インフレ率は前回2.36→2.43%へ、5~10年は前回2.8→3.0%へ上昇し約2年ぶりの水準。

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