2016/12/08

2016年12月8日(木曜)昨日7日、海外市場の動き(午前6時前後)

2016年12月8日(木曜)昨日7日、海外市場の動き(午前6時前後)

米金利は低下、米株は上昇しダウは高値を更新、投資家はディフェンシブ株から銀行株や鉱業株へ。資金は債券から株式へ。為替市場はUSDはGBPを除き全面安。相変わらずトランプ氏発言に注目度は高い。

今日の注目は、日本のGDPとECB理事会・ドラギ総裁記者会見。

NYダウは300ドル近くへと大幅上昇、Nasdaq+S&P500も続伸、米10年債利回りは2.34%台へ前日の2.389%から低下、2年債も1.1%を割り込み低下。WTIは50ドルを割り込み2%近く続落、原油在庫減少にもクッシング地区の原油在庫が2009年以来の大幅増+OPECの減産合意への不透明感へ。

驚きはAUDUSDの上昇で、豪GDPが予想外のマイナス幅で追加緩和やリセッションの可能性を指摘する声もあったが、NY市場で前日終値を更新し一時0.7480台と0.7500を試す動きへ。材料出尽くし感なのかリスク選好の流れを意識したのか、前日の高値0.7483をほぼ同水準で上げ止まっており、今週の高値0.7498で0.7500が重要なポイントに。

EURUSDも上昇している。イタリア国民投票も終わりレンツィ・イタリア首相は改めて辞表を提出、イタリア政府はモンテ・パスキを救済へと動き市場は安定。今日のECB理事会が目先では最大のイベントで、政策金利の据え置きとQE800億ユーロを2017年3月→半年延長を予測するも、QE縮小の可能性を示唆するのかを注目。このリスクを気にしながら、1.0700~1.0800のレンジで推移。

USDJPYは米株の上昇や日経先物株の上昇にも、114円台を回復できず、今までの株高=円安の流れとはやや異なっている。クロスでもバラツキがあるが全体としては円売りの流れとはならず。引き続き200時間MA113.45近辺をボトムにし下げ止まるも、この水準を割り込むと112.50~80円までのリスクは残る。

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原油価格下落=原油在庫は288.9万バレル(予想-150.0)と減少するも、クッシング地区の原油在庫が2009年以来の大幅増+OPECの減産合意への不透明感に50ドルを割り込む。

カナダ中銀=政策金利を0.5%で据え置く。不透明感が根強いほか、カナダ経済には著しい規模の緩みが残るが、リスクバランスに関する文言を削除し、現在の金融緩和政策スタンスは依然として適切とし、追加緩和の可能性が弱まるとの思惑にカナダドル買いが強まる。

カナダ中銀=個人消費が大きく寄与し成長は概ね予想通りに第3四半期に大きく反転、第4四半期は緩やかな成長が期待される。

カナダ中銀=米財政支出が設備稼働率をフル稼動近くまで上昇との期待を一部反映。政府のインフラ整備の好影響はGDPにはまだ表れていない。

レンツィ・イタリア首相=マッタレッラ大統領に辞表を提出。大統領府が発表した声明によると、大統領は各政党と今後の対応について協議する間、レンツィ氏に暫定首相としてとどまるよう要請。

イタリア政府=銀行大手モンテ・パスキを救済する方向で準備。個人投資家が保有するモンテ・パスキの劣後債を買い取り、株式に変換することを検討しており、政府の出資比率を4%から40%まで引き上げる方針。

トランプ氏=雇用をメキシコやその他の国に移転させた上で製品を米国内で販売する場合、税金が科される。

トランプ氏=ツイッターなどソーシャルメディアを通して重要事項について語る。報道発表よりも迅速に自身の見解を広めることができる。

トランプ氏=医薬品価格を引き下げる。医薬品価格をめぐって起きている状況を私は好ましく思わない。

中国=218億ドルの基金創設 企業の海外投資や「一帯一路」支援。

ウィーラーNZ中銀総裁=政策金利はしばらく現行水準で維持の可能性。消費者物価の最低水準は過ぎ去った。住宅価格の上昇は予想以上。

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