2016/12/15

2016年12月15日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き(23:00ごろ)

2016年12月15日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き(23:00ごろ)

米金利に反応する動きが続く。

米10年債利回りはピークの2.64%からやや低下するも上昇傾向は変わらず。ダウ先物は上昇幅を縮小し前日とほぼ同水準を維持。為替市場は、米金利の上昇にドル買いが続くも、米金利連動型で、BOEの発表前からドル買いも弱まり、円はクロスで売りから買いへと大きく変化。

BOEは政策金利と資産買い入れ枠の据え置きを決定し、2017年後半にはインフレ目標を上回る可能性を示唆。市場は来年の利上げを期待しながらも、ドル高の流れにGBPUSDの下落は止まらず。

米CPIは前年比1.7%(予想1.7%)と予想と変わらず、新規失業保険申請件数は若干の改善へ。NY連銀製造業景況指数+フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、共に強く、半年先の景況感も大幅に上昇しドル買いをフォロー。

USDJPYは、NY終値117.00円を割り込めず、欧州市場に入り米金利の上昇に117.80台を超え、118.60台まで続伸。米金利が伸び悩み軟化するとピークアウトし、円はクロスでも買い戻しが強まり、117.60台まで値を下げる。上下変動が激しい動きが続いているが、予想外に強い米経済指標にも反応は鈍い。

EURUSDは、NY終値1.0540をピークに売りは止まらず。1.0470~1.0520のレンジから、米金利の上昇もあり、BOEを前にして1.0460を割り込むと続落。強い米経済指標+EURJPYの売りも強く、1.0400の大台を一時割り込みようやく下げ止まり、実需筋の買いが見られ1.0450近くまで値を戻す。

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BOE=政策金利0.25%の据え置き、資産買い入れ枠4,350億ポンドの据え置きの決定を9対ゼロで決定。

BOE=2017年後半にはインフレ目標を上回る可能性がある。第4四半期GDP予想0.4%、2017年には伸び鈍化。短期的な世界経済見通しは改善するもリスクは増大。

スイス中銀=預金金利を-0.75%で予想通りに据え置く。世界経済が多くの政治的リスクに直面している。

スイス中銀=来年はフランスとオランダ、ドイツで国政選挙が予定されており不透明感から安全資産の需要が増す可能性も。

スイス中銀=次期米政権の政策、フランス・オランダ・ドイツの国政選挙、英国のEU離脱プロセスが不安定要因。

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