2016/12/20

2016年12月20日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年12月20日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ベルリンのトラック突入テロで盛り上がったリスク回避の円買いも続かず。堅調なドルが目立った。

日銀は予想通り政策金利を据え置き「景気判断を上方修正」+ETF買い観測に、日本株高+米金利上昇に押され、逆に円売りが強まる。

黒田日銀総裁は、強気・弱気発言とミックスながら、気になったのは「USDJPY118円は驚くような水準ではない。2%の目標達成に強力な金融緩和を推進へ、日米金利差はなお拡大中」との発言。

日経平均株価は、一時19500円台を超え、終値でも+102.93(+0.53%)と強く、米金利先物は強く10年債利回りは2.56%へ上昇。

USDJPYは、117円をボトムに下げ止まり、大枠117.00~117.50-60のレンジで推移したが、株価の上昇+米金利の上昇に再び、元の弱い円に逆戻り。欧州市場に入ると、円はクロスでも全面安となり、118円の大台を超えストップの買いを誘発し118.10円台へ上昇。

EURUSDは、再び1.0400を割り込み続落傾向は止まらず。GBPUSDは、EURGBPの売りの影響あり売り圧力は弱まるも、1.2370まで下落。

AUDUSDは、豪中銀議事録で「第3四半期GDPは期待よりも弱くなるとデータが示唆+インフレ期待は依然低調」と弱気なムードの中で、0.7240台をボトムに、0.7240~60の狭いレンジでもみ合いとなっている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

中国国防相=南シナ海の公海で拿捕した米国の無人潜水機について、米国に返還した。

豪中銀議事録(12月9日分)=豪ドルの上昇は経済の構成を複雑化。
直近のデータから金融政策の据え置きが経済成長やインフレにとって最適と判断。第3四半期GDPは期待よりも弱くなるとデータが示唆。インフレ期待は依然低調、通常水準まで回復にはまだ時間が必要。

日銀金融政策決定会合=金融政策の現状維持を決定。景気判断を上方修正。

黒田日銀総裁記者会見=輸出や消費の改善を受け、景気判断を上方修正へ。穏やかな回復を継続。トランプ氏の政策運営は一定の影響を持ってくる可能性があり、先行きの景気判断に影響を与える。

黒田日銀総裁記者会見=USDJPY118円は驚くような水準ではない。2%の目標達成に強力な金融緩和を推進へ、日米金利差はなお拡大中。

黒田日銀総裁記者会見=今後の景気は、潜在成長率をかなり上回る伸びが続く。